この秋は「瀬戸内国際芸術祭2022」が開催される、瀬戸内海へ出かけてみてはいかがでしょう。瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台にした、世界が注目する現代アートの祭典です。前回の2019年には国内外から100万人以上の来場者を記録しました。
ツアーでは、メイン会場の直島に宿泊し、“現代アートの聖地”とも呼ばれるこの島をガイドの解説付きでご案内します。現代アートは、作品の背景や作者の想いを知ることで、より楽しむことができるもの。島中に点在する建築家・安藤忠雄さんの建築とアート作品。芸術が自然と暮らしに融合する、ここでしか見られないユニークな風景をお楽しみいただきます。
島に到着すると、まずは世界的な前衛芸術家・草間彌生さんの巨大なオブジェ『赤かぼちゃ』がお出迎え。水玉の異空間が広がる内部に入ることもできます。
安藤忠雄さんが地中に埋没するように設計した「地中美術館」で、まず目を引くのは四季折々の草花が彩るモネの『睡蓮』をイメージした「地中の庭」。館内に入るとモネが最晩年に描いた『睡蓮』が、自然光のもとで鑑賞できます。
ベネッセハウス ミュージアムに今年新設された「ヴァレーギャラリー」では、ミラーボールを使った草間彌生さんの作品『ナルシスの庭』が必見です。宿泊するパーク棟は、安藤忠雄建築では数少ない木造建築で、バルコニーからは芝生に点在するアート作品と、瀬戸内海を見渡すことができます。
そのほか、古民家の内部にあっと驚く仕掛けを施すなどした「家プロジェクト」など、皆さまを見たこともない不思議な世界にご案内します。“芸術の秋”に大いに感性を刺激されることでしょう。
次は昨年大好評だった、函館と紅葉の八甲田山のコースです。その際にいただいた「もっと函館の観光を楽しみたかった」というご要望にお応えしたのがこのコース。函館の街をガイドが同行してじっくりとご案内します。昔訪れたことがある人にも思いがけない再発見の旅となることでしょう。
江戸時代末期に国際的な貿易港として開港した函館は、函館山麓の元町に諸外国の領事館や教会が建てられた異国情緒あふれる港町です。函館聖ヨハネ教会からカトリック元町教会へ、一直線に海まで続く石畳の八幡坂の頂上で函館港を一望。ビクトリア調の函館市旧イギリス領事館、青灰色の外壁に黄色の窓枠が印象的な旧函館区公会堂など、教会と洋館と坂が織り成す魅力あふれる街を、ガイドからさまざまなエピソードを聞きながら徒歩でめぐります。町歩きはせず、標高約334メートルの函館山展望台より眼下の街並みをお楽しみいただく「ゆったりコース」もご用意しております。
宿泊する函館国際ホテルは、函館朝市に近いので、早起きしてぜひ訪ねてみましょう。新鮮な海産物をお土産にどうぞ。そのほか、手づくりのクッキーが評判のトラピスチヌ修道院や、箱館戦争の舞台・五稜郭にもご案内します。
“食欲の秋”の函館滞在ですから、もちろん海の幸もご堪能いただきます。津軽海峡・戸井産の本マグロを味わえる「すし蔵」にて、握り寿司の昼食をご用意しました。
この後、新函館北斗駅から北海道新幹線「はやぶさ」に乗車します。青函トンネルを通り約1時間で新青森駅着。八甲田ホテルに宿泊した翌日は、ロープウェイから八甲田山の美しい紅葉をお楽しみいただき、旅を締めくくります。