[ セレナーデ時間 ]
特別企画・クリスマス&ニューイヤークルーズ
セレナーデ号でめぐる
聖なる煌めきに彩られた
ヨーロッパ
企画=南家知文/寺澤欣吾/阿部遥奈
文=小野瀬宏子
街中にイルミネーションの輝きがあふれ、人々も楽しげに行き交う。心躍る季節ならではのヨーロッパの魅力を満喫していただける、全12コースのスペシャルクルーズをご用意しました。基本の3コースは、ドナウ河、そしてライン河とマイン河をめぐる2つのクリスマスクルーズ。そして、ライン河からオランダ・ベルギー運河をめぐるニューイヤークルーズ。
船内ではこの時期らしいイベントなど、楽しみもたっぷり。冬の風物詩、クリスマスマーケットなど各地で多彩な見どころも待っています。さらに、とびきり贅沢な体験も。今回の旅のために特別に企画した貸切コンサートや“思い出に残る美味”として選りすぐりのレストランへご案内。2022年のフィナーレを煌びやかに飾る、魅惑的な時間をお贈りします。
美しく青きドナウの流れに乗って
華麗な調べが旅人を魅了する
〈クリスマスの季節にめぐるドナウ河の船旅〉
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ブダペストのクリスマスイルミネーション。国会議事堂は必見の美しさ
大聖堂と伯爵ゆかりの宮殿で今回限りの特別コンサート
ブダペストは街並みの美しさから“ドナウの真珠”とも呼ばれます。クリスマスシーズンの賑わいのなか、通りを歩いているだけで、ワクワクしてくるでしょう。そんな気持ちをさらに盛り上げるのが、特別企画の1つである聖イシュトバーン大聖堂での貸切パイプオルガンコンサートです。建国1,000年を記念し、約50年の歳月をかけて建造されたブダペスト最大級の大聖堂。足を踏み入れると黄金色の装飾や美しいモザイク画に目を奪われます。ここでは定期的にコンサートが開催されていますが、今回はセレナーデ号に乗船しているお客さまのためだけの演奏会。美しい音色に浸ることができます。神聖な雰囲気に包まれた祈りの場で聴く旋律は、心に深く響きわたるでしょう。
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厳粛な雰囲気が漂う聖イシュトバーン大聖堂
ドナウ河クルーズを楽しみながら、ハンガリー、スロバキアをめぐり、ウィーンへ。音楽の都ではダウン・キンスキー宮殿にてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団員による貸切アンサンブルコンサートを。18世紀、女帝マリア・テレジアの時代の陸軍元帥として知られるレオポルト・フォン・ダウン伯爵の父が建造した宮殿。その後、ボヘミアのキンスキー家が所有することになったため、「ダウン・キンスキー」という名称に。内部は優雅な雰囲気で、大階段の天井には見事なフレスコ画が描かれています。幼少時のモーツァルトがここで演奏会を開いた、という記録もあるそうです。
今回のコースでは宮殿のメインホールでの貸切コンサートへご案内します。「美しく青きドナウ」などのウインナワルツを中心に、たっぷり1時間ほどのスペシャルなプログラム。壮麗なコンサートルームで、約10名の楽団員によるすばらしい演奏を独占できるとはなんとも贅沢です。
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ダウン・キンスキー宮殿でアンサンブルコンサートを鑑賞
3つの河が交差する大展望 絶景とともに味わう郷土料理
ドイツでの寄港地パッサウでは、旧市街を散策したあとにオーバーハウス要塞のある高台へ向かいます。お目当てはドナウ、イン、イルツという3つの河の交差と、街並みを見渡せるレストラン「ダス・オーバーハウス」です。広々したテラス席からは、眼下にパッサウの絶景を一望。バイエルン州の郷土料理やドイツワインなどをゆったりとご堪能いただけます。
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見晴らしの良さと味わい深い郷土料理。目にも舌にも思い出に残る体験を(レストラン「ダス・オーバーハウス」)
凛とした空気に映える夜景とクリスマスマーケット
ブダペストでは、秋のコースでもご好評いただいている夜景クルーズが必見。神秘的なライトアップが、昼間とはまったく違う街の美しさを印象づけます。また、ドナウ河の雄大さを体感できるのがバッハウ渓谷クルーズ。冬の山々の間に現れる古城や修道院は、静寂さのなかに堂々たる存在感を漂わせます。サンデッキから、のんびりと客室から、ホットワインを片手に凛とした風景に心をゆだねてみてはいかがでしょう。打って変わって、ウィーンでは国内最大規模のクリスマスマーケットへ。市庁舎前広場で開催されるマーケットでは150ほどの出店に、地域の特色あふれる品々が並びます。お土産選びにもぴったりです。4カ国をめぐる見どころ多彩なコースを存分にお楽しみください。
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人々で賑わうウィーン市庁舎前広場でのクリスマスマーケット
セレナーデ号でめぐる聖なる煌めきに彩られたヨーロッパ
個性あふれる街々で
ロマンティックなクリスマスを満喫
〈クリスマスの季節にめぐるライン河・マイン河の船旅〉
「ヨーロッパ一の美しい司教館」宮殿ホールの貸切コンサート
このコースの大きな魅力は、中世の雰囲気にたっぷりと浸れるドイツとフランスの街めぐり。歴史や芸術を体感できる見どころも豊富です。その1つが、ヴュルツブルクが誇るレジデンツ。大司教の居城として建造されたこの宮殿は着工から約60年の歳月をかけ完成しました。バロック様式の建物の内部はまさに豪華絢爛。ナポレオンが「ヨーロッパで最も美しい司教館」と称賛したと伝えられるほどです。
「階段の間」の天井画は世界最大級のフレスコ1枚画として知られています。絵画と立体的な彫像を組み合わせた手法で仕上げられ、見るものを圧倒するような迫力。司教の贅を尽くした暮らしを想像しながら、内部を見学したあとにとっておきの体験が。ヴュルツブルク大学の学生によるアンサンブルコンサートを、レジデンツのプリンスホールを貸切ってお楽しみいただきます。かつて、宮殿の主が味わったかのように、優美な空間で音楽に包まれる。心豊かな時が流れていきます。
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ナポレオンが絶賛した壮麗な司教館でアンサンブルコンサートを満喫
人気急上昇の写真スポット初紹介の幻想風景
ドイツ三大クリスマスマーケットのうち、「世界で最も有名」とされるのがニュルンベルクのクリスマスマーケットです。旧市街の中央広場で「クリストキント」と呼ばれる天使に模した金色の衣装を身に着けた女性が現れ、開幕を宣言します。広場にはさまざまな屋台が並び、名物のニュルンベルガーソーセージをつまみながら、そぞろ歩きを楽しむのも一興。
続いて向かうストラスブールでは、フランス最古のクリスマスマーケットへご案内します。例年、旧市街のいくつかの小さな広場に設けられた会場ごとに、異なるテーマの商品が並びます。
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ニュルンベルクのクリスマスマーケット(午前中に散策を予定)
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かわいらしい街、ローテンブルクのクリスマスマーケットへもご案内
また、人気上昇中なのが「黒い森」のなかにあるラヴェンナ渓谷のクリスマスマーケットです。高さ約37メートルのラヴェンナ橋の下に出店がずらり。夕方頃からライトアップがはじまり、幻想的な美しさに。森の冬景色と輝きあふれる光景は、ぜひ写真におさめておきたいもの。橋の上を列車が通過するシャッターチャンスもどうぞ逃さずに。このような各地の特色あるクリスマスをご体験いただけます。
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美しいライトアップが話題のラヴェンナ渓谷でのクリスマスマーケット
聖夜を祝うセレナーデ号 驚きの来訪者も!?
ライン河・マイン河、先にご紹介したドナウ河のクルーズでは、船内でもこの季節ならではの楽しみが。ドイツの言い伝えでは12月6日に大主教・聖ニコラウス、12月25日(または24日)には“ドイツ版サンタクロース”のヴァイナハツマンかクリストキントが贈り物を持って現れると伝えられています。子どもたちは楽しみが倍増!と思いきや、クリスマスに悪い子を連れ去ってしまうクランプスという悪魔の伝説も。聖夜を祝うセレナーデ号にも誰かがやって来るかもしれません!
また、特別メニューのクリスマスディナーなどお食事にも趣向を凝らしています。船内でもたっぷりとクリスマス気分を味わっていただけます。
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セレナーデ号でのクリスマスディナー。「ヘンドゥル」というドイツ流のチキンの丸焼きも
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暖かな船内で楽しめる多彩なイベントも企画中!
一流の音色とともに迎える新年
年に一度のメモリアルクルーズ
〈ライン河からオランダ・ベルギー運河をめぐる船旅〉
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アムステルダムの夜空に輝く新年の花火をセレナーデ号から
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏を特別に
ヘットロー宮殿は1975年までオランダ王室の夏の離宮として使用され、現在は美術館になっています。建物の内部にはさまざまな展示物があり、当時の優雅な暮らしを想像できます。幾何学模様が見事なバロック様式の庭園も見どころの1つです。
今回は、宮殿内でのアンサンブルコンサートを特別に企画しました。演奏するのは「カメラータROC」。アムステルダムを拠点とする世界屈指のオーケストラ「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」のメンバーから、コンセルトヘボウの音楽をもっと身近に広めたいと集まった有志のチームです。年末にふさわしい曲目を演奏します。セレナーデ号のお客さまだけのために奏でられる“一流の音色”はとびきり贅沢な思い出になるはずです。
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバーによる特別コンサート
翌日は、マウリッツハイス美術館へご案内します。世界で30数点しか現存しないフェルメールの作品のうち、3点を所蔵。なかでも『真珠の耳飾りの少女』は芸術愛好家ならずとも、一度は実物を観てみたいと焦がれる名作です。今回も当社のお客さまのためだけに美術館を貸切り、名画をゆとりある空間で存分にご堪能いただきます。
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マウリッツハイス美術館全館貸切で、フェルメールやレンブラントなどの名作をゆったりと鑑賞
輝きあふれるアムステルダムの花火
すばらしい芸術を満喫したあとには、心華やぐ街の一大イベントが待っています。オランダでは普段は花火が禁止されていますが、大晦日だけは午後6時から翌日の午前2時まで誰でも花火を打ち上げることが許されています。この時を待っていました! といわんばかりにアムステルダムの街中、いたるところで年越しを祝う花火が夜空を彩ります。
年に一度の華々しい景色をセレナーデ号から眺めていると、「来年も良い年になりそう!」とワクワクが膨らみそうです。船内レストランでは年越しそばをご用意する予定。日本とは違う大晦日の雰囲気を楽しみながら、定番の味に気持ちも和む、和洋折衷の貴重な年越し体験を。元日はおせち料理をご用意し、皆さまとともに新年をお祝いしたいと考えています。また、寄港地での思い出に残るレストランへのご案内は、こちらのコースでも、ライン河・マイン河のコースでも企画中です。どうぞご期待ください。
寄港地でも船内でも特別尽くしのクリスマス&ニューイヤークルーズ。セレナーデ号の船旅がはじめての方も、再乗船という方も、きっとご満足いただける、旅心を満たすクルーズへぜひ、ご一緒しませんか。
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オランダ運河を航行するセレナーデ号
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船上で迎えるお正月。おせち料理で華やかに