[ 海外特集① ]

6〜8時間程度のフライトで訪れられる

気軽で優雅なアジア旅

企画=内島雄貴/篠原陽子 文=吉田千尋
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非日常は、すぐそばに。多彩な魅力を放ちつつも、短時間の移動で体に負担少なく訪れられるのがアジアの国々です。今回はチャーター船でのクルーズや、王家のホテルでの滞在など特別な時間をたっぷりとお過ごしいただけるツアーをご用意しました。気軽でありながら、どこまでも優雅なアジアの休日を、ぜひお楽しみください。

特別航路で2泊3日のハロン湾貸切クルーズ

穏やかな海に大小2,000もの奇岩が浮かぶ、ベトナムの世界遺産ハロン湾。神秘的な風景は、時が経つにつれて刻々と彩りを変えていきます。その美しさは、日帰りや1泊という短い日程では、なかなか味わうことができません。

  • イメージ イメージ 時間とともに表情を変えるハロン湾を、2泊3日でゆったりクルーズ

今回の旅では、全室スイート仕様の客船をチャーターし、2泊3日の特別な航路に仕立てました。夕刻には茜色に染まる海と島々のシルエットに心を酔わせ、夜は降るような星空を屋上デッキから眺める癒しのひと時を。陽光が山水画のような風景を描き出す夜明けは、限りなく幻想的です。一般的なハロン湾クルーズで訪れることの多い数百段の階段を上るような観光地にはあえて立ち寄らず、体の負担が少ない水上集落などの見どころを選んでいます。

  • イメージ 「シグニチャー号」をチャーターし、独自航路でハロン湾をめぐる
  • イメージ 2階ジュニアスイート客室(26㎡)の一例。ベッドで寛ぎながら景色を眺める、贅沢なひと時を

クルーズのあとはホイアンやフエで古都の風情を味わい、さらにカンボジアのアンコール遺跡群へ。日射しの強い日中はホテルで休憩していただき、朝と夕方にガイドの説明付きでお楽しみいただきます。駆け足で見学することの多い遺跡群ですが、この旅では3連泊しながらめぐるゆとりの行程。悠久の歴史にじっくりとふれるひと時は、心に深く刻まれることでしょう。

  • イメージ イメージ アンコール遺跡群はゆったり3連泊で観光。暑さが和らぐ朝と夕方にめぐる、体にやさしいスケジュール
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バリ島のリゾートで王家のホテルに滞在する

穏やかなビーチリゾートが広がるバリ島。誰もが知るその景色とはまた違う顔に出あえる旅が、ここにあります。島の内陸に位置するウブドで、雄大な渓谷に抱かれた「ザ・ロイヤル・ピタマハ」。この地の王家が所有する、名門ホテルです。世界遺産のボロブドゥール遺跡など、インドネシアを周遊した締めくくりに、贅沢なこのホテルに2連泊していただくツアーをお届けします。

  • イメージ イメージ バリ島・ウブドの王家が所有するホテル「ザ・ロイヤル・ピタマハ」

喧騒から離れたその空間に足を踏み入れれば、迎えてくれるのはバリ文化を物語る絵画や石像、彫刻。美しい装飾が施された扉を開けて進んだ先に、邸宅のような客室があります。すべてが独立したヴィラタイプで、王家の伝統を受け継ぐ優雅な設え。客室には専用のプールも付いています。周囲の目を気にせずに寛ぎ、独り占めできる渓谷の絶景は圧巻です。

さらに、王家へ嫁いだ日本人女性のマンデラ恵子さんご協力のもと、各国の要人をもてなしてきた王宮別邸での晩餐会も。宮廷舞踊を鑑賞しながら、伝統的なスタイルのディナーをお楽しみいただきます。王家のリゾートならではの豊かな旅で、バリ島の奥深さを堪能してみてはいかがでしょうか。

  • イメージ イメージ 晩餐会にご協力いただく王家一族のマンデラ恵子さん(左)
    バリ島では、各国の要人をもてなしてきた王宮別邸での晩餐会も(右)
  • イメージ イメージ 宮廷舞踊を鑑賞しながら、伝統的なスタイルのディナーを味わう
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動植物の宝庫ボルネオ島と裕福なブルネイ王国へ

アクティブに、そして優雅に。圧倒されるほどの大自然とモダンなリゾート、そのどちらも満喫できるのが、ボルネオ島の旅です。

世界遺産であり、東南アジア最高峰を誇るキナバル山。その麓には深い森が広がり、固有の動植物が生息しています。ここでしか見られない珍しいランや愛らしいオランウータンなどとの出あいを楽しみながら、洗練されたホテル「ル・メリディアン」で4連泊。客室から紺碧の南シナ海を望みながらお過ごしいただける、贅沢なリゾート時間です。

  • イメージ イメージ ボルネオ島では、貴重な固有の動植物に出あえる東南アジア最高峰のキナバル山麓へ

固有種のテングザルなどが暮らすマングローブの森を、ゆったりとクルージングするひと時も。華やかなリゾートと迫力に満ちた大自然、その両方を味わえるダイナミックな旅が待っています。

旅の後半は、隣の小国、ブルネイ王国へと足を延ばします。滞在は、海沿いの荘厳なホテル「エンパイア・ブルネイ」に2連泊。かつて迎賓館として使われていた建物であり、華麗な佇まいは息を呑むほどの美しさを放ちます。このホテルに泊まるためだけにブルネイを訪れる人がいるというのも、うなずける話です。

  • イメージ イメージ 迎賓館としての歴史を持つ、ブルネイ王国のホテル「エンパイア・ブルネイ」に2連泊
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名門ホテルとマレーシア 南国でゆったり島時間

どこかノスタルジックな街並みが、港町の歴史を物語ります。かつて東南アジアの交易都市として栄えたマラッカ。中国やマレー、ヨーロッパの文化が融合することで、独特の色彩豊かな街がつくり上げられました。

古都の情緒を楽しみ、由緒ある名門ホテルで優雅な滞在。最後にご紹介するのは、離島でのリゾートを楽しむマレーシアの旅です。

  • イメージ イメージ 色彩鮮やかなマラッカの街をかわいらしい人力車でめぐる

マラッカでは大航海時代の歴史的建造物を訪ね、かわいらしい人力車で通りをめぐる体験も。マレーシア屈指のリゾートであるペナン島では、異国情緒あふれるジョージタウンを訪ねます。東洋の真珠と呼ばれるこの島の絶景ビーチをめぐり、白亜の外観が美しい「イースタン・アンド・オリエンタル・ホテル」に宿泊。チャーリー・チャップリンも愛したこのホテルは、19世紀につくられた伝統的な建造物です。マラッカ海峡を見渡せる美しいコロニアル様式の空間で、心満たす時間がゆっくりと流れていきます。

  • イメージ イメージ ペナン島では、白亜の名門ホテル「イースタン・アンド・オリエンタル・ホテル」に滞在

もう1つの離島ランカウイ島ではクルーズを楽しみ、野生動物に出あえるチャンスも。目の前に白砂のビーチが広がる客室に3連泊し、リゾート気分を存分に味わいます。

比較的短いフライト時間で訪れることができるだけでなく、雄大な自然や固有の文化、動植物にも出あえるアジアのリゾート。気軽でありながら優雅に楽しめるひと時をお贈りします。

  • イメージ ランカウイ島では、南国らしい開放的なリゾートに3連泊
  • イメージ ランカウイ島では、目の前にビーチが広がる客室に3連泊