穏やかな季節の訪れを感じる3月。セレナーデ号の船旅は特別な体験をはじめ、魅力に満ちあふれた9日間のコースをご用意しました。“父なる河”ラインの流れに乗り、まず2日目の午前中はリューデスハイムへ。ワイン居酒屋が立ち並ぶつぐみ横丁は、個性豊かな店の看板を眺めながら歩くだけでも飽きません。午後はライン古城渓谷クルーズで屋上デッキから望む、堂々とした城の姿をお楽しみください。もとは通行税の徴収のため多くの城が建造され、重要な交通網として利用された大河の歴史を体感していただけるでしょう。
翌日はケルン観光の後にオランダへ出航。4日目は「ゴッホの森」にあるクレラー・ミュラー美術館へご案内します。作品点数の多さからアムステルダムのゴッホ美術館と並び、2大ゴッホ美術館と称されています。『夜のカフェテラス』や『アルルの跳ね橋』など数々の名作をたっぷりとご鑑賞ください。見学後は、彫刻が展示された緑豊かな国立公園内を散策するのもおすすめです。
いよいよ5日目は旅のハイライトの1つであるアムステルダム国立美術館でのフェルメール特別展へ。2023年2月から6月限定で、オランダ国内の美術館はもとより、海外の美術館からもフェルメールの名画を集め、史上最大規模の展覧会が開催されます。現存する作品はわずか35点ほどといわれ、その希少性の高さと作品の魅力から非常に高い人気を誇るオランダの代表的な画家の1人です。これまで開催されたフェルメール展のうち、最大規模は1996年にハーグのマウリッツハイス美術館での23作品の展示。今回はその規模に迫るともいわれ、これだけ多数の作品を一挙に鑑賞できる機会はまさに見逃せません。“光の魔術師”が描いた名画の世界を存分にご堪能ください。
特別展を満喫したあとはセレナーデ号に戻り、ご昼食後に船内でとびきり贅沢な演奏会を開催します。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に並び、世界的に高い評価を受けるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。そのメンバーで結成された「カメラータRCO」によるカルテットコンサートです。たっぷり1時間ほど、春らしい曲目を中心にセレナーデ号のお客さまのためだけに奏でられる調べは、この船旅の特別な思い出になることでしょう。
芸術を心ゆくまで楽しんだ翌日も、名画との出あいが待っています。ハーグにあるマウリッツハイス美術館での特別見学では一般開館時刻より1時間早く入館。フェルメールの代表作の1つ『真珠の耳飾りの少女』をはじめ、数々の名作をゆとりある空間でじっくりとご鑑賞いただける貴重な機会です。
旅の終わりを華やかに飾るのは、世界最大級の花の公園として多くの観光客が訪れるキューケンホフ公園です。約32ヘクタールもの広大な園内をチューリップやヒヤシンス、スイセンなど約700万株以上の球根植物が美しく彩ります。色鮮やかな花畑は春の喜びに満ちあふれているようです。歩くペースや体力に合わせて「しっかり観光」と「ゆったり観光」からお選びいただけるので、広い園内の見学も安心です。
自然と芸術の美しさに包まれるセレナーデ号の船旅。忘れることのできない感動をお約束します。