2026年のはじまりにふさわしい、華麗なる歴史物語が待つ旅へ。例年好評のエジプトツアーでは、ついにグランドオープンが発表された大エジプト博物館の終日見学など、貴重な体験を盛り込みました。エジプト観光考古省の協力により、今回も特別貸切見学をご用意。幻想的な光に彩られるアブシンベル神殿、ガイドが内部まで解説するクフ王のピラミッド、鮮やかな壁画が残るツタンカーメン王の墓を、当社のお客さまだけで独占できます。デラックス客船をチャーターしてめぐるナイル河クルーズでも、この地で育まれた豊かな文明を体感できることでしょう。エジプト4,500年の真髄に迫る贅沢なひと時を、ぜひご堪能ください。
エジプト人にとって誇りの象徴である大エジプト博物館が、いよいよグランドオープンすることになりました。旧石器時代からギリシャ時代まで、古代エジプトを紹介する当館は、博物館というよりも人類の歴史物語そのものです。館長である私から皆さまへ、その魅力をいち早くお伝えいたします。
最大の見どころは、5,000点以上の副葬品を初公開するツタンカーメン展示室でしょう。カイロのエジプト考古学博物館で公開されていた約1,700点のコレクションと、倉庫に所蔵されていたそのほかの副葬品を当館へ移し、1922年の発見当時に出土したさまざまな財宝などをご覧いただける、広大なスペースとなっています。
黄金のマスクや人形の棺など、副葬品にはすべて意味がありますが、そのなかでも特に注目していただきたいのは、生前のツタンカーメンが実際に使っていたものです。銀や青銅のトランペット、日本の神社でも使われる神楽鈴のような「シストラム」、隕石でできたナイフ、手袋などもあり、ツタンカーメンの人生や、時代の特徴を感じていただけることでしょう。
そのほか、王が神へと変身する瞬間を表したオシリス神のベッドも、日本における神隠しの考え方に似ていて興味深くご覧いただけると思います。王の魂が存在しているかのようなファラオの像にも、ぜひご注目ください。
ピラミッドの脇で発掘された、全長40メートルもの木造船「太陽の船」も見応えがあります。1隻はすでに修復が完了していますが、もう1隻は日本からの援助も受けて復元を進めているところです。今回は、その修復センターも見学していただきます。太陽神ラーとクフ王の乗り物と考えられている「太陽の船」の復元を目の前でご覧いただくことは、忘れがたい体験となるに違いありません。
大エジプト博物館は、エジプトと日本の確かな友好の印になることでしょう。この地へ訪れる皆さまを、心から大歓迎します。壮大な歴史に現代の技術を融合させた特別な体験を、ぜひお楽しみください。
※2025年6月現在、ご覧いただける展示物は未定です。また、現地事情により、博物館の全館開館は延期となる場合があります。
岩に彫られた巨大な神殿を見あげれば、そこには威光を放つ4体の像。すべて同じ人物の肖像彫刻で、エジプト王朝のファラオ(王)で最も長生きしたといわれるラムセス2世です。
幾多の闘いに勝利した彼は、自分の力を誇示するために各地で神殿を建設しました。そのなかでも特に傑作とされるのが、紀元前1250年頃の建造とされるアブシンベル神殿です。4体の像は青年期から老年期まで各世代の自身の姿が表されており、長く王座に君臨し続けた功績を象徴しています。
日中の訪問では、神格化されたラムセス2世や太陽神の像が迎える奥の部屋まで見学。そして神秘的な姿がライトアップに浮かびあがる夜は、いよいよこの一帯を貸切り、当ツアーのお客さまだけで独占できる贅沢なショーのはじまりです。神殿の岩山をスクリーンに見立て、壮大な光と音で繰り広げられる一大スペクタクルを、たっぷりとお楽しみください。通常の開催では観光客全体の国籍を見てナレーションの言語が決められていますが、今回はもちろん日本語の解説でお届けします。また、いつもは大変混雑するショーで写真を撮るのもひと苦労ですが、この日はお気に入りのシーンを撮影するのも思いのままです。
翌日には、朝日に照らされるアブシンベル神殿へご案内します。燃えるようなオレンジ色に染まるその表情と向きあうほどに、時空を超えるファラオの力を深く感じられることでしょう。