世界唯一のラグジュアリー砕氷客船「ル・コマンダン・シャルコー」で航く北極点到達クルーズ。好評だった2022年に続き、2023年夏も皆さまを壮大な世界へとご案内することとなりました。スカイニュース10月号に続き、当記事でも本年の夏に北極点へ同行した添乗員が撮影した写真とともに、クルーズ中のエピソードをご紹介します。
日本を出発し、パリからはチャーター機でノルウェー領スヴァールバル諸島に移動後、「ル・コマンダン・シャルコー」に乗船。全行程20日間、クルーズ15泊の旅がいよいよはじまりました。これからどんな景色が見られるのか、どんな動物と遭遇できるのか期待が高まります。
クルーズ3日目の早朝、それは突然のことでした。キャプテンより「ホッキョクグマが現れました!」との船内放送。 急いでデッキに出ると、遠目に白いクマがいるのが見えました。さらに、レストランで皆さまと朝食を取っていると、キャプテンより「子熊を 1 頭連れた親子発見!」のアナウンスが。朝食もそこそこにブリッジへ。遠くからでも仲睦まじそうな様子を、はっきり確認できました。
大きな海を覆うように海氷が漂う北緯82度〜83度の地帯は、ホッキョクグマがよく出現するポイントとなります。「 2 頭の子熊を連れた親子発見!」と3度目のアナウンスが流れたのもまさにその地点でした。今度はスマートフォンでも撮影できるくらい、かなり近い距離。漂う海氷の上に生きる動物たちに出あえ、心躍る体験となりました。
北極点に近づくと、360度海氷が埋め尽くす世界が待っています。白夜の弱い陽光が氷盤に落ち、薄雲と海氷の境界を曖昧にし、神秘的な世界をつくります。船にはヘリポートがあり、氷に閉ざされた高緯度のエリアではヘリを飛ばして進路を調査し、安全を確認してルートを決めていきます。今回、この船がノルウェーの観測船を北極点へ道案内する役割も果たしていました。
北極に関するレクチャーやカルチャー教室などの船内イベントを楽しみながら、探検家たちが夢見た北極点へ向かいます。誰もが固唾を飲んで見守るなか、北極点に到着。同時に船の汽笛が船の内外に鳴り響きました。到着後、いくつかのコンパスを船内のラウンジに置いてみると、コンパスの針はバラバラの方向を指して、ユラユラと定まりません。北極点にいることを実感した体験でした。周囲の氷上を歩いたり、シャンパンでお祝いしたり、なかには北極点の海への飛び込みにチャレンジした猛者もいました。船が用意した「北極点ポスト」に皆さま葉書を投函、北極点からのメッセージをご家族やご友人に届ける素敵な思い出となりました。また、夕方には客室に北極点到達証明書も届きました。
世界的な著名シェフであるアラン・デュカスが監修する上質な料理の数々も、「唯一無二」のクルーズであることを実感できます。小型客船でありながら、プール、ラウンジ&バー、シアター、ショップなどが充実し、設備とサービスのすべてにクオリティの高いおもてなしが行き届いています。
年齢を問わず参加できる、体にも優しいクルーズで、「地球のてっぺん」北極点へ。優雅にスマートに冒険を叶える新しい旅「北極点到達クルーズ」。
2023年夏、ル・コマンダン・シャルコーの旅をぜひ皆さまもご体験ください。