2月に、関西から早春を訪ねる2泊3日の旅を2つご紹介します。1つ目は九州へ。春を告げるという太宰府の梅を見て、博多から由布院まで豪華観光列車に乗車し、別府温泉に宿泊します。2つ目は南伊豆へ。温暖な伊豆半島の河津町へ、早咲きの河津桜と菜の花との競演を訪ねて、修善寺温泉に宿泊します。2つの旅はいずれも洗練された上質な宿をご用意しており、毎年ご好評いただいております。早春を彩る福岡の梅、伊豆の河津桜。喧騒を離れて心身ともに癒される、贅沢な非日常を満喫する旅に出かけてみてはいかがでしょう。
湧出量日本一を誇る別府温泉の、湯けむりが上がる幻想的な光景を眺望できるのが「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」。客室のテラスから別府湾と別府の町並みを眺めながら、ゆったりと寛げます。大浴場の温泉は「美肌の湯」として知られる明礬(みょうばん)の湯。露天風呂からは別府湾と、至る所から湯けむりがたなびく別府の町の大パノラマが見渡せます。温泉と大気の温度差があるこの時期は、白い湯けむりがより一層美しく見られます。
この旅のハイライト、JR九州が誇る幻の豪華客車「或る列車」にご乗車いただきます。明治末期の客車が、観光列車として美しく蘇りました。車内は木とステンドグラスが織り成す別世界。博多から由布院まで約3時間、貸切りでお楽しみいただきます。風光明媚な久大本線の景色を眺めながらいただくお食事は、南青山のレストラン「NARISAWA」の成澤由浩シェフ監修の、こだわりのコース料理です。
さらに梅の名所としても名高い太宰府天満宮へご案内します。ここには太宰府に左遷された菅原道真のあとを追い、空を飛んだという梅の木の伝説があり、御神木「飛梅」のほか、6,000本あまりの紅梅・白梅が咲き誇り境内を彩っています。
そして福岡県が誇るブランドいちご「あまおう」のいちご狩りへもご案内。かがまなくても摘み取れる高設栽培で、摘み立てのいちごをお召しあがりいただきます。
伊豆の小京都と呼ばれる修善寺温泉では、閑静な竹林の中に佇む、本格的な数寄屋造りの温泉旅館「柳生の庄」に宿泊します。それぞれに趣が異なる露天風呂付きの客室と半露天風呂付きの客室をご用意しました。職人の技が光る客室の露天風呂は源泉かけ流し。2つの大浴場では、天井が高く開放的な内風呂と、野趣あふれる岩の大露天風呂を楽しめます。錦鯉が泳ぐ池と清々しい竹林に囲まれたお部屋でいただくのは、一品一品こだわりぬいた、京懐石と本格割烹を礎とした日本料理。旅館の近くにある桂川沿いの「竹林の小径」は、左右に竹林が続く石畳の遊歩道。朝の散策にいかがでしょう。
本州では一番早く、2月上旬から咲きはじめる河津桜は、伊豆半島南部の河津町で1955年に発見された早咲きの桜。開花から満開まで約1カ月と、ソメイヨシノに比べて見頃が長いことも特徴です。濃いピンクの花びらがうねりながら続く河津桜の足元に黄色い菜の花が広がる、約4キロの河津川沿いの桜並木の散策をお楽しみください。
そして美しく雪をまとった富士山が見られる伊豆パノラマパークへご案内します。ロープウェイで空中散歩をお楽しみいただき葛城山山頂へ。展望デッキからは、駿河湾と富士山が一望できます。さらにMOA美術館では毎年この時期に公開される、尾形光琳の「紅白梅図屏風」を鑑賞。大河ドラマの主人公・北条義時の父・時政が建てた願成就院にて、国宝の運慶の仏像5躯をご覧いただき、旅を締めくくります。