[ 国内特集② ]

山口にある全国屈指の名宿と

今宵一夜限りの
プレミアム美食会に極まる

企画=黒木貴士/大川喜史 文=浅見浩司
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イタリアンの巨匠と名門旅館の日本料理長が共演

今回ご案内するのは、三方を海に囲まれた海の幸の宝庫・山口を訪れる、「殊の旅」と「憧の旅」の2つのツアーです。そのハイライトは、山口屈指の名旅館として知られる長門湯本温泉の「別邸音信(べっていおとずれ)」を舞台に開催する、一夜限りの美食会。山口で獲れる冬ならではの食材をふんだんに使った、特別ディナーをご堪能いただきます。

料理の腕を振るうのは、この日の美食会のために東京からお招きするイタリア料理の巨匠・片岡護さんと、別邸音信の「日本料理 雲遊」料理長・武田純一さん。イタリアンに和の要素を取り入れた料理の先駆けでもある片岡さん、その土地の素材の旨味を引き出すことに心血を注ぐ武田さん、お二人の匠によるコラボレーション・メニューは、グルメの皆さまの舌をも唸らせるに違いありません。

  • イメージ イメージ リストランテ アルポルト 片岡護さん
    1948年(昭和23)東京生まれ。「つきぢ田村」を経てイタリアへ渡り、総領事付きの料理人となる。帰国後、「小川軒」、「マリーエ」を経て東京・西麻布に「リストランテ アルポルト」を開店。日本におけるイタリア料理の草分け的存在。
  • イメージ イメージ 別邸音信「日本料理 雲遊」料理長 武田純一さん
    京都で研鑽を重ね、四季折々の食材を活かした日本料理の技を磨く。その土地で採れたものを、その土地の料理法で、その土地で食すという「三土料理の哲学」をテーマに、山口ならではの食材の旨味を存分に引き出すことに日々力を注ぐ。

今回の2つの旅でお泊まりいただくのは、美食会が行われる「別邸音信」です。山口で最も古い約600年の歴史を持ち、2020年に温泉街全体がリノベーションされた長門湯本温泉にあるこの名宿のコンセプトは、「湯治モダン」。日本の宿文化の粋に独自の開放感と高級感を吹き込むことで、心身ともに癒される現代の湯治を表現しています。

山懐の河畔に佇む品位ある宿の客室は、わずか18室。深いやすらぎを覚える7タイプの間取りは、いずれも和の趣を醸すモダンなつくりで、その全室に、温泉を引く露天風呂が備え付けられています。肌にやさしいアルカリ単純泉の湯に浸かりながら眺める、眼前の美しい森と満天の星は、まさに心洗われるひと時といっていいでしょう。岩盤浴も用意されている大浴場と合わせ、ごゆっくりお寛ぎください。

また、ツアー宿泊日は、長門湯本温泉の冬の風物詩である、灯りのイベント「音信川(おとずれがわ)うたあかり」の開催期間。心温まる幻想的な光のページェントをご満喫いただけます。

  • イメージ 窓ガラスがなく、庭園の自然と一体化する麗しいホール
  • イメージ 緑と開放感にとろける、男性用大浴場の露天風呂
  • イメージ イメージ 和のやすらぎに満たされる、モダンで洗練された客室
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世界遺産の萩城下町をめぐる旅と山口が誇る美食に浸る旅

「殊の旅」でご用意したツアーは、「別邸音信」にゆったり2連泊するほか、江戸時代の町並みが色濃く残る萩城下町へもご案内します。白壁やなまこ壁、黒板塀が連なる町筋には、威風堂々たる武家屋敷、幕末の志士・高杉晋作の誕生地、「維新の三傑」の1人である木戸孝允の旧宅、菊屋家の築約400年におよぶ屋敷などが点在。また、伝統的な手法でつくり続ける萩焼の窯元も訪れます。

  • イメージ イメージ 江戸時代の面影をとどめる、萩城下町の美しい町並み

一方、「憧の旅」のツアーテーマは、“山口ガストロノミー”。美食会に加え、本州最西端の地と文化に根差した、心地良い美食の世界をご堪能いただきます。ご案内するのは、山口を代表する2つのお店。1つ目は、町から離れた一軒家の隠れ家的フランス料理店「N-3trois(エヌ トロワ)」。化学調味料を使わず、地元の食材と、自家農園で育てたハーブなどのスパイスにこだわる彩り豊かな料理は、いかにも体にやさしそう。野村シェフのやわらかな笑顔にも癒されます。

2つ目のお店は、宇部随一の高級割烹との呼び声が高い「割烹 明徳」。地場産を中心とする新鮮な天然ものの魚介を使った、目にも美しい日本料理が自慢です。当日は、8メートルを超えるイチョウの一枚板が見事なカウンター席で、寿司のおまかせコースをお召しあがりいただきます。

  • イメージ イメージ 素材の味が活きる「N-3trois(エヌ トロワ)」のエレガントなフランス料理