眩いばかりの濃いピンク色と黄色―。ひと足早く春色に染まる景色が広がります。ここは河津桜発祥の地といわれる静岡県・河津町。人気の高い河津桜まつりを堪能し、旬の味わい、雛祭りなど早春の伊豆を感じる旅を5コースご用意しました。
はじめての試みとなる、往復の移動に列車を利用する日帰りの旅にもご注目ください。
ひと足早い“春”を告げる河津桜。1955年に河津町で発見され、ソメイヨシノに比べて濃いピンク色の大きな花びらが特徴です。温暖な気候と早咲きという特性によって、咲きはじめるのは2月上旬。町内全体で約8,000本もある河津桜が町を彩ります。2月1日から開花期間の約1カ月間にわたり開催される「河津桜まつり」は、春爛漫の絶景を楽しむために訪れる人々で賑わう人気のイベントです。
見どころは、河津川沿いおよそ4キロメートルに植えられた約850本の桜並木。延々と続く並木道は、桜に包まれたトンネルのような空間です。「菜の花ロード」と呼ばれるエリアには黄色い絨毯のように菜の花が咲き、河津桜とのコントラストが美しい景色が広がります。河津桜まつりの期間にはさまざまな露店が出店し、イベントも開催され、より一層華やかさが加わります。
今回は、人気の河津桜まつりを堪能するツアーを5コースご用意しました。原木が残る本場で河津桜を愛で、さまざまな春を先取りする旅が揃っています。
ラグジュアリーなプレミアムクルーザーを利用し、温泉旅館に宿泊する2日間の旅は2コース。Aコースでは、和風旅館の趣を残す月ヶ瀬温泉の「雲風々(うふふ)」でゆっくりとお寛ぎください。全室に源泉かけ流しの露天風呂が付いている和モダンリゾートには安らぎの時間が流れています。1日目は「佐野美術館」へ。優雅で華麗な雛人形が展示される展覧会をご覧ください。2日目の昼食は新鮮な魚介類や地元食材たっぷりの伊豆フレンチを、静岡茶のティーペアリングでお楽しみください。Bコースは、浮山温泉にある人気の老舗宿「ABBA RESORTS IZU 坐魚荘(アバ リゾーツ イズ ざぎょそう)」へ宿泊。和と洋が融合した別荘風プライベート空間となる、露天風呂付ヴィラ客室でゆっくりとお過ごしください。約4,000本の椿が植栽され、艶やかな花々に出あえる「小室山公園つばき園」も訪れます。
Cコースは往路に「サフィール踊り子」、復路にグランドクルーザーを利用する2日間の旅。片道に列車を利用することにより、下田まで足を延ばせるゆとりのある旅程を実現しました。お泊まりは、湯量豊富な美肌の湯が自慢の「里山の別邸 下田セントラルホテル」へ。河津桜まつりとともに「みなみの桜と菜の花まつり」もお楽しみいただきます。
Dコースは、プレミアムクルーザーを利用する「ゆったり度3」の3日間の旅。おみ足が心配な方でも安心して早春の伊豆の魅力を満喫できるコースとなっています。河津桜まつりは、たっぷりと90分かけて思いおもいの楽しみ方を。腰をかがめる必要のない高設栽培のいちご狩り農園「江間いちご狩りセンター」や、露天風呂付きの洋室のホテルに連泊するなど、体に負担をかけずに春を体感できる場所を織り込みました。「MOA美術館」では、尾形光琳筆の国宝『紅白梅図屏風』が必見。稲取では絢爛な雛のつるし飾りをお楽しみください。
最後にご紹介するコースは、今年はじめての試みとなる河津桜まつりを楽しむ日帰りの旅。日帰りなら参加できるというお客さまにも、河津桜の咲く絶景をぜひ楽しんでいただきたいという思いから、往復とも列車を利用するコースをご用意しました。「ミクニ伊豆高原」では建築家・隈研吾さんが設計を手がけた空間で、「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ・三國清三さんがプロデュースする伊豆高原でしか味わえない地中海料理をご堪能ください。