歴史と芸術が色濃く残る国、イタリア。さまざまな都市が競い合い、個性豊かな文化を生み出してきました。そして、今、イタリア人気は再燃中。ホテルやレストランの価格が高騰しているので、他社の周遊ツアーは日程を短くしてかけ足で、特に南はローマまでというコースが多いのが現状です。今回、ご案内するのは、風光明媚なナポリやソレント、青の洞窟で知られるカプリ島にも足を延ばす充実の12日間コース。2度の高速鉄道利用により実現した快適な旅で、心ゆくまで気ままに街歩きをお楽しみください。
旅のはじまりは、イタリアを代表する世界都市ミラノ。美しいショッピングアーケードとして知られるガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世、世界最大級のゴシック建築であるミラノ大聖堂などをめぐります。翌日は高速鉄道を利用し、ベニスへ。鉄道で水の都ベニスに入る体験は格別です。サンタ・ルチア駅へと入っていく線路はまるで海に浮かんでいるよう。映画『旅情』で主人公が胸を弾ませるシーンをご記憶の方も多いことでしょう。サン・マルコ広場や、ドゥカーレ宮殿、リアルト橋などをめぐります。そして、ベニスとフィレンツェの中間に位置するボローニャへ。12日間というゆとりある日程だからこそ実現した訪問地です。ヨーロッパ最古の総合大学といわれるボローニャ大学や、街のシンボルである斜塔へご案内します。
街全体が“屋根のない美術館”と称されるフィレンツェでは、ヴェッキオ橋まで徒歩1分という街のど真ん中に位置するホテルに3連泊。花の聖母教会、ヴェッキオ宮殿をはじめとする市内観光をお楽しみいただき、職人の技が光る伝統的な革製品の工房へも訪れます。ハイライトは、世界有数のコレクションを有するウフィッツィ美術館。改装により未公開だった129点の絵画を展示する新しい展示室が完成し、ますます注目を集めています。ダ・ヴィンチなどの主要作品に加え、新しい作品もご案内しますのでご期待ください。また、半日の自由行動、自由食の時間も設けているので、気になるカフェめぐりをしたり、斜塔で知られるピサまで足を延ばしたりするなど、旅の楽しみが自由自在に広がります。情報収集や手配などは添乗員がサポートしますので、ご安心ください。
旅の後半はフィレンツェから2度目の高速鉄道を利用し、この国らしさが凝縮した南イタリアのナポリを目指します。バスで走る時には見ることができないトスカーナ地方らしい糸杉が林立する一面の丘陵地帯から、港町ナポリへと移りゆく車窓を楽しみながら南下してゆきます。歴史的建造物が広がるナポリの街を観光し、レモン畑の先に広がる紺碧の海を見おろす屈指のリゾート地として人気のソレントに宿泊。初夏の爽やかな地中海、ナポリ湾を望むイタリアンリゾートで寛ぎのひと時をお過ごしください。
カプリ島観光のハイライトはなんといっても青の洞窟です。洞窟内に差し込む光で、水面が鮮やかなブルーに染め上げられる神秘的な光景は、一度は見てみたい絶景として人気のスポット。小さな洞窟のなかに入ると、深い青色の光が真っ暗な洞窟内を照らし、神秘的な空間が目の前に。また、お土産屋さん、カフェやレストランなどが揃い、昔ながらの面影を残すアナカプリ地区で、散策をお楽しみいただきます。
昨年、東京国立博物館などで開催された特別展で注目を集めたポンペイも訪れます。紀元後79年のヴェスヴィオ山噴火により、厚い火山灰に埋もれたローマ帝国の都市。約1万人が暮らした都市が封じ込められた遺跡は、まるでタイムカプセルのようにその繁栄を物語ります。鮮やかなフレスコ画が残る秘儀荘もじっくりとご覧いただきます。ヴェスヴィオ山を仰ぎ見ながら、活き活きとした古代人の暮らしぶりに想いを馳せるひと時をお過ごしください。旅の締めくくりは、バチカン市国観光から遺跡がひしめく都市、ローマへ。見逃せないコロッセオ、トレビの泉、スペイン広場へご案内します。