新潟県西部の日本海に浮かぶ佐渡島は、沖縄本島に次いで日本で2番目に大きな島。江戸時代には金山の島として栄えました。「佐渡島の金山」は2022年に世界遺産への推薦が決まり、ますます注目を集めています。そんな佐渡へ、島を代表する花「トビシマカンゾウ」が見頃を迎える6月初旬に訪れ、南から北へ見どころをめぐる2泊3日の旅をご案内します。
まずは島の南端の小木港で、佐渡名物のたらい舟体験にご案内。明治時代から続くアワビやタコを突いて獲る「磯ねぎ漁」で用いられる楕円形のたらい舟で、のんびりと海上散歩をお楽しみください。次に1601年金鉱脈の発見以来、江戸幕府の財政を支えた日本最大級の金銀山である佐渡金山の見学にご案内します。総延長400キロ余りもある坑道のうち、江戸時代に手掘りでつくられた坑道では、『佐渡金銀山絵巻』に描かれた当時の採掘作業が、人形で再現されています。
さらに、佐渡島と山形県の飛島でしか見られない「トビシマカンゾウ」の大群落にご案内します。島の北端にある標高約167メートルもの亀の形をした1枚岩、大野亀(おおのがめ)。この一帯は日本一のトビシマカンゾウの群生地として知られ、初夏に約100万本もの鮮やかな黄色の花を咲かせます。青い海と断崖が織り成す圧巻の景色をお楽しみください。
そして旅の最後には「トキの森公園」へ。公園内の「トキふれあいプラザ」では、自然に近い環境が再現されたケージ内で飼育されているトキを見学することができます。
ご宿泊は国定公園内の高台に位置する「佐渡リゾート ホテル吾妻」。元料亭だったこのホテルは、佐渡北部山系の最も西に位置することから“夕陽に一番近い宿”として親しまれてきました。眼下に広がる七浦海岸は、雄大な日本海に沈むすばらしい夕陽を見ることができ、「日本の夕陽百選」に選ばれています。ホテル内の温泉露天風呂での、水平線に沈む夕陽を一望しながらの入浴は格別です。
お食事は佐渡の恵みをふんだんに使った会席料理。目の前で魚介を調理する「浜焼き」も好評です。夕食後にロビーで開催される民謡『佐渡おけさ』のショーも必見。
島の南端に位置する北前船の寄港地として栄えた町、宿根木(しゅくねぎ)地区は、石畳の迷路のような路地に船板などを使った板壁の家が今も100棟以上も密集しており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
またご昼食は、かつて佐渡の長者番付に名を連ねた廻船主の屋敷を改装した人気のレストラン「お料理あなぐち」で、フランス料理をお楽しみいただきます。
トビシマカンゾウが咲く花の佐渡島へ、この機会にぜひお出かけください。
『源氏物語』ゆかりの地を訪ねる1泊2日の旅です。まずは物語のラストを飾る「宇治十帖」の舞台である宇治にて、日本最古の神社建築・宇治上神社や、悲劇のヒロイン浮舟の石碑が立つ三室戸寺へご案内。京都市内では、紫式部の邸宅跡・廬山寺や、光源氏のモデルといわれる源融ゆかりの塔がある渉成園も見学。さらに平安貴族の文化や生活を紹介する宇治市の「源氏物語ミュージアム」や、京都市の「風俗博物館」も訪れます。また花見小路「杢兵衛」の懐石料理、「DODICI」のイタリアンなど、こだわりのお食事も楽しみです。