[ WEB限定特集 ]

自然あふれる“デザインの国”へ

企画担当 安部川帆南の
フィンランド視察記

企画=安部川帆南 文=安部川帆南
  • イメージ イメージ 静かに朝日を待つ森と湖
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スーパーで見かけるスイーツもかわいらしい
ヘルシンキの街を探索

出発は1月の中旬。秋のツアー企画のために、フィンランドへ視察に行ってきました。これまでの約3年とは打って変わって賑わいを取り戻した羽田空港は、夜21:55の出発を待つ時間にもかかわらず、これから海外へと旅立つ人々であふれていました。

ヘルシンキに到着後、フィンランドの入国には特に制限はなく、パスポートの提示のみ。入国審査は待つこともなくスムーズに終えることができました。空港を出ると、外はまだ雪がちらついていましたが空気の清々しさに感動!フィンランドの自然を早速、肌で感じました。

今回は首都ヘルシンキを訪れ、コロナ後の観光地を視察しました。ヘルシンキの街は、大きすぎずコンパクトにまとまった、観光がしやすい街です。3日間の滞在では、街のシンボルである白亜のヘルシンキ大聖堂やテンペリアウキオ教会、オールド・マーケットホールなど街のランドマークをめぐることができました。

  • イメージ イメージ 白亜の大聖堂は街のシンボル
  • イメージ イメージ 岩の教会テンペリアウキオ教会は、氷河期から残る天然の岩をくり抜いてつくられている

今回の視察で宿泊したホテルはエスプラナーディ通りからすぐの「ラップランド ホテルズ ブレバルディ」でした。北欧のラップランドをイメージしたホテルで、なんと多くの部屋には専用サウナが。実はフィンランドではよくあること。「本音を話すにはサウナへ」といわれるほど、フィンランドではサウナが社交の場となっています。近年、日本でも人気が高まっているので、ぜひサウナ好きの皆さまへ向けた企画もいつかご案内したいと考えています。5月に発表したツアーでは、街の中心、エスプラナーディ通りに面する「ホテルカンプ」をご用意しています。1887年にフィンランド初のグランドホテルとして誕生した老舗ホテルで、さまざまな文化人に愛されています。

  • イメージ ホテル入り口のトナカイのオブジェもかわいい
  • イメージ 視察で訪れたホテルの部屋の専用サウナ

ヘルシンキを訪れたら、買物に出かけたり、街角のカフェにふらっと出かけたりするのもおすすめです。ガイドさんと街を歩いていて見かけたルーネベリタルトは、ラズベリージャムで飾られた、細長い筒形のお菓子で、ちょうど訪れた1月頃に食べられる国民的スイーツです。甘いものが大好きだったという、フィンランド国歌を作詞したルーネベリにちなんで名付けられ、彼の誕生日が近いこの季節にはスーパーやカフェでこのお菓子を度々見られるそうです。かわいらしく、目を引く見た目なのでぜひ見つけてみてください。

  • イメージ スーパーに並ぶコーヒーはお土産にもぴったり
  • イメージ ムーミングッズはヘルシンキでも人気

スーパーでは北欧ベリーのジャムやコーヒーもよく見かけます。たとえば、日本ではなじみのない、フィンランド語でラッカ(lakka)と呼ばれるクラウドベリーのジャムは、種がそのまま入っていてなんとも不思議なジャムです。味はマーマレードに似ているので、機会があれば、お試しを。また、消費量世界一ともいわれるコーヒーはフィンランドの生活に欠かせません。人気のお店で売られているコーヒー豆は、パッケージも北欧らしくお土産にぴったり。そしてフィンランドといえば、ムーミン!スーパーでもマグカップやナプキンなどムーミングッズをよく見かけます。キッチングッズだけでなく、ハンドクリームや歯みがき粉なども見かけたので、どんなグッズがあるか探してみるのも楽しいかもしれません。

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フィンランド人も大好き!マリメッコ
カラフルで機能的なフィンランド・デザインの数々

ヘルシンキ市街の北東部にはカラフルなテキスタイルが日本でも人気のマリメッコの本社があります。今回は実際に社員の方が利用する、社員食堂「マリトリ」で昼食をいただきました。カトラリーはもちろんマリメッコデザイン。そして周りを見渡せば、マリメッコデザインの服を着た人の姿も。実際に働く社員の方々でした。今回現地で感じたのは、フィンランド人はマリメッコが大好き!ということ。街中でもマリメッコの洋服やバッグを身に着けた人々をたくさん見かけました。社員食堂の隣にはマリメッコの店舗が併設されており、ここだけのアウトレット限定品もあるので、日本で買うよりもお得にお気に入りのグッズを購入できます。

  • イメージ イメージ マリメッコのアウトレットで掘り出し物を探すのも楽しい

今年生誕125周年を迎える、建築家/デザイナーのアルヴァ・アアルト。滞在最終日には彼の晩年まで利用していたアトリエも訪れました。今秋にはドキュメンタリー映画が日本でも公開されるので、彼の軌跡を一足先にめぐる良い機会となりました。外からは一見普通の住宅のように見えますが、なかに入ると白を基調とした温かみのある空間に、アアルトの家具がそこかしこに配されていました。フィンランド・デザインの真骨頂を目の当たりにした瞬間でした。ヘルシンキの中心からは少し離れた住宅街に、すっと溶け込むように建つアトリエは、彼が晩年を過ごした時間を想像させるものでした。

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創業100周年、日本就航40周年の記念イヤー
デザイン心を感じるヘルシンキのラウンジと機内

5月に発表するツアーではフィンエアーのお席をご用意しています。今年はなんと創業100周年、日本就航は40年という記念イヤーです。

もちろん、機内のアメニティやひざ掛けなどはフィンランドの国民的デザイン、マリメッコです。また、ビジネスクラスのカトラリーは、これまたフィンランド・デザインのイッタラ社というこだわり。すでに航空機のなかからフィンランドにいるような気分を味わえました。フィンランドでは既にコロナの面影はほとんどなく、真冬ながらも海外からの観光客の姿も見られました。

今年9月にはラップランドのオーロラ観賞とヘルシンキの魅力を同時に楽しむツアーを企画しました。今回の視察で経験したことを活かした、フィンランドの魅力をぎゅっと詰め込んだ内容になっています。

  • イメージ イメージ ヘルシンキのビジネスクラスラウンジ
  • イメージ 快適なフィンエアーの座席
  • イメージ フィンエアーのお食事はイッタラのカトラリーとともに