[ 国内特集① ]

清々しい大自然とグルメに浸る

夏の北海道美食めぐり

企画=黒木貴士 文=浅見浩司
  • イメージ イメージ 北海道をはじめとする全国の厳選した食材を使用した伝統的な江戸前握りを楽しめる「鮨心 by 宮川」
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北海道ならではの食材を多彩な料理で堪能

すっきりと澄んだ青空、爽やかな空気、どこまでも続く緑の大地……。そんな梅雨のない、清々しい夏の北海道をご案内する旅のメインテーマは「美食」。新鮮な魚介や農畜産物といった、北海道ならではの食材が五感を刺激する、グルメも舌を巻く料理の数々を堪能します。

まず、1日目の夕食に選んだのは、宿泊するスタイリッシュなホテル「山翠(さんすい)ニセコ」内の「鮨心 by 宮川」。ここは、世界的グルメガイドに認められ、札幌屈指の予約困難店としても知られる「すし宮川」の姉妹店。宮川政明さんが全面プロデュースする、繊細な旬の日本料理と江戸前握りの「おまかせコース」をゆったりしたカウンターでお楽しみいただきます。

翌2日目の昼食で訪れるのは、小樽観光に向かう途中の余市にあり、グルメ本や旅番組などさまざまなメディアで紹介されている「Yoichi LOOP」。京都で日本料理とフランス料理の研鑽を積んだあと、スペインに渡り、ガリシア州とバスク州の名店で修業を重ねたシェフによる創作料理は、斬新で洗練された趣。ベースとなっているスペイン料理らしい華やかな色彩にもときめきます。

  • イメージ イメージ 日本料理・壽山では、京料理がベースのおまかせコースを

そして、その日の夜に札幌でご案内するのが、北海道を代表する日本料理店として名高い「壽山(すやま)」。今回訪れる本店のほか、2008年にG8サミットが開催された「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」にも店を構える名店です。東京と京都の料亭で修業したあと、地元の札幌に戻って腕を磨いた、店主の高橋秀人さんが高みを追い求めるのは、茶懐石の技が光る正統派の日本料理。北海道産の滋味あふれる食材を京料理の繊細さで仕立てた、上品な風味と余韻が、心の奥深くに静かに沁みわたることでしょう。当日は、重厚なヒノキのカウンターで、旬のおまかせコースをゆっくりとお召しあがりください。

グルメ旅の最後を飾るのは、フランス料理店の「L’ORANGE(ロランジュ)」です。オーナーシェフは、次世代のスター料理人ナンバーワンを決める大会で、2022年に優勝の栄冠に輝いた大原正雄さん。市場や生産者のもとに自ら足を運んで選りすぐった食材によるフランス料理の本格コースは、一皿ひと皿がまるでアートのよう。調理のすべての過程を目の前でご覧いただける、“カウンターフレンチ”の醍醐味をどうぞご満喫ください。

  • イメージ イメージ シェフが目の前で自慢の腕を振るう、カウンターフレンチの「L’ORANGE」
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胸躍るアクティビティや大パノラマの眺望も

気持ちの良い季節に訪れる北海道では、大自然とふれあうアクティビティも見逃せません。2日目の朝にご希望の方をご案内する「ニセコバルーン」は、雄大なニセコ連峰エリアの景観を地上約30メートルの上空から望める、爽快な熱気球体験。ゴーッというバーナーの音とともにゆっくり昇っていく、胸躍る空中散歩は忘れられない思い出になることでしょう。

  • イメージ イメージ 北海道の大自然を上空から体感できるニセコバルーン

バルーン体験のあとは、余市郡仁木町で世界に通用するワインづくりに打ち込む「NIKI Hills Winery」へ。今回ここでお楽しみいただくのは、広大なぶどう畑、豊かな森、色とりどりの花々であふれるガーデンなどを周遊する「園内カートツアー」です。約33ヘクタールにもおよぶ自然の息吹にふれることで、誰もがすっかり心洗われるのではないでしょうか。

さらに、「日本新三大夜景」に選ばれた札幌の煌びやかな夜景や、「大倉山ジャンプ競技場」の助走路越しに広がる大パノラマも圧巻の美しさ。“北の大地”だからこその魅力と醍醐味を味わい尽くす3日間です。