陽光が燦々と降り注ぎ、瀬戸内の穏やかな海がきらきらと輝く季節が訪れます。5月のG7サミットの開催地として世界から注目を集めた広島で、アート、絶景、美食などを通して新体験を味わっていただく2つの旅をご紹介します。話題の建築や旅館に泊まり“新しいHIROSHIMA”を発見する旅に出かけませんか。
1つ目のコースは、宮島を対岸に望む海辺に佇む「Simose Art Garden Villa」に泊まる旅です。ヴィラとレストラン、敷地内の美術館が一体となったアート・オーベルジュは2023年4月に誕生したばかり。すべて世界的建築家である坂茂(ばんしげる)さんが手がけています。見たこともない空間、想像を超える景色など、たくさんの驚きに満ちた建築作品に滞在し、瀬戸内の多島美を眺めながら心地良い時間をお過ごしください。到着後には、施設内を解説付きでご案内します。
お泊まりは個性豊かなオールスイートヴィラ。水盤に面した「水辺のヴィラ」と木立に囲まれた「森のヴィラ」の2つのエリアがあり、別荘のような10棟が点在しています。「森のヴィラ」には「紙の家」や「十字壁の家」など、坂茂さんの思想や遊び心が随所に光ります。どの部屋もテラスから瀬戸内を一望でき、開放的な空間です。お食事は、瀬戸内の景色を眺めながら、広島近郊で育った肉や魚、有機野菜など、地元の幸を活かしたフランス料理です。2日目には美術館の見学をゆっくりとお楽しみください。
瀬戸内の食を楽しんでいただけるようご昼食場所もこだわりました。1日目は瀬戸内の海の幸を最大限に活かした「鮨 稲穂」、2日目は1日10組限定の日本料理店「料理屋そうびき」でご用意しました。建築、食、アートと、感性が揺れるような体験が待っています。
2つ目のコースは、広島県福山市にある完全会員制料亭「一燈照隅(いっとうしょうぐう)」で“究極の引き算料理”をコンセプトとした日本料理を堪能する旅です。“究極の引き算料理”とは、極限まで調味料を抑え、雑味を取り除いていく独自の料理法。 “調理師界の東大”と呼ばれた今はなき伝説の名料亭「播半(はりはん)」出身の元嶋明朋総料理長が腕を振るう料理は、熟練の伝統技法と研ぎ澄まされた感性で生み出される一期一会の日本料理です。素材そのものが秘めている旨みを引き出し、さらなるおいしさへと昇華させています。食材は自らが目利きした瀬戸内の豊かな幸。通常は会員かご紹介のお客さまのみをお迎えする料亭ですが、今回はこのコースのために特別にお席をご用意しました。1日限定8席の貴重な機会です。
宿泊は、“尾道の迎賓館”と呼ばれる旅館を2023年4月にリニューアルオープンした「Ryokan尾道西山」。1943年に創業し、文豪や著名人に愛されてきた「西山別館」が“本当の尾道文化を体験できる宿”をコンセプトに生まれ変わりました。家具や照明、掛け軸、器も受け継ぎ、伝統建築様式を守りながら、離れと本館を改装。お食事はレストランで、各国で研鑽を積んだ総料理長が手がける、尾道の和食のエッセンスを取り入れたフランス料理をお楽しみください。