[ 国内特集② ]

添乗員 柳幸治・原田知美がご紹介する

ボニンブルーの海に魅せられ
クジラの躍動に息を呑む

奇跡の海洋諸島・小笠原へ

企画=柳幸治/原田知美 文=井上智之
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一度は訪れたい“日本最後の秘境”

東京都の行政区域であるにも関わらず、小笠原諸島は沖縄とほぼ同じ緯度、東京都心から南に約1,000キロも離れています。それにも増して驚くのは、太古の時代に火山活動で誕生して以来、一度も大陸と陸続きになったことがない“海洋性島弧”であることです。ご案内するのは、その特異な成り立ちで今なお進化の実験場でもある小笠原の魅力にふれる旅です。

この地が“日本最後の秘境”とたとえられるゆえんは、週に一度の定期船である「おがさわら丸」でしか行けないこと。1日がかりの船旅ですが、この旅ではプライバシーが守られた「特2等室寝台」をベースにご用意しており、希望により、より快適な「特1等室」や「特等室」などの個室へのアップグレードも承っています(2カ月前の手配となるためお早めに)。

  • イメージ イメージ 週に一度、東京から出航する「おがさわら丸」
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クジラとの遭遇にときめき 手つかずの自然に憩う

午前11時、「おがさわら丸」は父島の二見港に着岸。この地ならではの絶景を満喫したあとは、南国のリゾート感あふれる「ホテル・ホライズン」を拠点に、ゆったりとした島時間をお楽しみください。目の前の砂浜を散策しながら海の美しさに心奪われ、夕暮れ時には湾の彼方で展開される幻想的なサンセットシーンに息を呑むことでしょう。上皇・上皇后両陛下が召しあがったコース料理や、ウミガメも食せる郷土料理も好評です。

  • イメージ イメージ 「こんなに青くて透き通った海は海外でも見られない。まるで宙に浮いているよう」とお客さまも絶賛(添乗員撮影:6月・南島海城公園)
  • イメージ ホテル前の砂浜からサンセットの幻想美に息を呑む(添乗員撮影:6月)
  • イメージ 開放感あふれる島時間に笑顔ほころぶ(添乗員撮影:6月・南島扇池)

冬から春にかけての旅のハイライトは、ホエールウォッチングです。小笠原は、このアクティビティのメッカ。子育てのために島の周りに回遊してくるので、高い確率で出あうことができます。昨年2月の添乗時には、ザトウクジラの母子に遭遇できました。体長約13メートル、重さ30トンほどの巨体が、海面を突き破るかのようにジャンプする姿は圧巻。水しぶきが降りかかるくらい間近で見ることができ、お客さまも「キャー!」と絶叫したり、「こんなに大きいなんて!」と大興奮でした。

  • イメージ イメージ ザトウクジラのジャンプシーンは想像を絶した大迫力

独自の生態系などにより世界自然遺産に登録されたように、小笠原は木生シダのマルハチやアカガシラカラスバトなど固有動植物のサンクチュアリ。カタツムリにいたっては、約94パーセントが固有種だそうです。ネイチャーガイドとともに、その生の息吹にふれるのも楽しみなひと時です。

1年を通じて、温暖で圧倒的な海の青さと開放感に満たされる小笠原。のんびり過ごした島をあとにする際、ボートで「おがさわら丸」に並走しつつ見送ってくれる姿を目にすれば、離れがたい想いが胸を突いてくることでしょう。