陽光煌めく河を穏やかに進む船旅と人気の観光地での宿泊を一緒に。今回は自然の彩りが美しい見どころや、旅の満足度をさらにアップさせるホテルもご用意。美食をご満喫いただける新コースもご紹介します。また、ご好評いただいている再発見クルーズも、お楽しみが一層充実。この旅でしか出あえない驚きや喜びが、きっと待っています。
オランダ・ベルギー運河の船旅とベルギー南部を訪れるA2コースでは、各地の花の名所を訪れます。世界的に有名なキューケンホフ公園では約800種のチューリップをはじめ、色とりどりの花々が見頃を迎えます。ベルギーではお城の庭園で開催されるフロラリアへ。さらに、船旅のあとはベルギーの観光地をめぐり、城館風ホテルなどへ宿泊しながらこのコースだけの見どころであるハルの森へもご案内します。
ブリュッセルから南へ向かった所にあるこの森では、4月頃にブルーベルが咲き、まるで紫色の絨毯を広げたような風景に。ツリガネスイセンという別名のとおり、鐘の形をした可憐な花はベルギーの春の風物詩の1つで“森のヒヤシンス”とも呼ばれています。この地のブルーベルは広範囲に自生し、地上に光が届きやすくなるよう地元自治体の方々が、花の周りの木々を丁寧に手入れしているそうです。大切に守られてきた幻想的な彩りをお楽しみください。
ライン河、モーゼル河の船旅とスイスの名峰ユングフラウの麓のホテルでの宿泊を加えたB3コース。この旅で訪れる5月中旬は、さまざまな花と出あえる季節です。標高1,000メートルを超えるグリンデルワルトでは、ちょっと意外かもしれませんが桜の姿も。日本でよく見られるソメイヨシノとは異なる、山桜の一種だそうです。見る地が変わっても、桜の花を眺めていると、心も和やかになるでしょう。街の目抜き通りから少し歩くと草原が広がり、タンポポやヒナギクなども出迎えてくれます。
ユングフラウヨッホの観光のあとは、登山鉄道に乗車。標高1,700メートル付近の場所に待っているのは春の高山植物です。エーデルワイス、アルペンローゼと並ぶアルプス三大名花の1つといわれるエンツィアンが見頃を迎えています。リンドウの仲間で、ラッパのような花の形と濃い青紫色が特徴的です。リンドウ属は数百種もあり、そのなかからエンツィアンは長い時間をかけて、スイスの気候に合わせて進化してきたといわれています。雄大な自然のなかで咲く小さな花々に力強さを感じるのは、そんな理由からかもしれません。
ライン河、マイン河クルーズのあとドイツやスイスのホテルに宿泊するコースからは、5月に出発する2つの花の旅をご紹介。まずC2コースでは白鳥城(ノイシュバンシュタイン城)などドイツの見どころを訪れたあと、マイナウ島へ。ボーデン湖に浮かぶこの島には多くの観光客が訪れますが、その昔は荒れ果てた土地だったそうです。当時の島の持ち主、ベルナドッテ伯爵の意思により花や樹木が植えられ、一般公開されるようになったのが“花の島”のはじまり。以来、1年を通して、多くの花々が美しい姿を見せてくれます。このコースで訪れる時期は、バラやボタン、アヤメ、ゴールデンシャワーなどが見頃。特に白いシャクナゲは“5月の光”とも呼ばれ、優雅な美しさが目を楽しませてくれます。
C3コースはスイス・モントルーへ。こちらで見られるのが群生するナルシスという野生の花。19世紀頃から、多くの人々がこの花を見るためにモントルーを訪れたといわれています。真っ白な花が丘一面を覆いつくす様子は、スイスでもこの地でしか見られません。“5月の雪”と称される景色をぜひ目に焼き付けてはいかがでしょう。
これまでのセレナーデ号の船旅では、宿泊先がご出発の数週間前に確定していたため「どのホテルに泊まれるのか?」と気がかりだったお客さまもいらっしゃったことでしょう。また、ご帰国後のアンケートではホテルに関するご意見をいただくことも。そこで、お客さまのご期待にもっとお応えできるよう、春のコースではホテル選びにいっそうこだわり、宿泊先を確定させました。
A3コースでは、船旅の前にルクセンブルク随一のホテルと評される「ル・ロワイヤル」に2連泊。エレガントな雰囲気の客室でゆったりとお寛ぎいただけます。旧市街地に建ち、観光に便利な立地も人気の理由の1つ。さまざまな店が立ち並ぶアルム広場へも近いので、気軽に散策へ出かけるのもおすすめです。
ユングフラウ地方を訪れるB3コースでは、「サンスター」に3連泊します。従来もこちらのホテルに宿泊していましたが、今回は名峰アイガーを望む客室をご用意。朝夕の時とともに移り変わる山の表情を、快適な空間でじっくりと楽しむ。これほど贅沢な過ごし方ができるのは、山側のお部屋ならでは。雄大な自然に抱かれるような滞在をご満喫ください。
新たに登場するB4コースではブルゴーニュ地方の中心都市、ディジョンを訪れます。ここでの宿泊は「グランド ホテル ラ クロシェ」。風格ある佇まいの名門ホテルとして知られています。旧市街の入り口にあるダルシー広場に建ち、観光にも便利。市民の憩いの場であるダルシー公園やリベルテ通りでのお散歩も楽しいでしょう。当コースについては次ページでもご紹介しています。
C3コースで訪れるモントルーはリゾート地として人気があり、レマン湖の周辺には多くのホテルがあります。今回はそのなかでも最上級クラスの「ロイヤルプラザ」に2泊。眺望が美しい湖側の客室をご用意しました。晴れた日には、煌めく湖の先に壮大なアルプスの山々も一望。清々しい風景をお楽しみいただけます。
最後にご紹介するのは、Eコース、Fコースの連続乗船の旅で宿泊する「ナッサウアーホフ」です。ゲーテも訪れたという温泉保養地ヴィースバーデンにあり、1813年に創業したドイツを代表する名門ホテル。19世紀はじめには「ほかに類を見ない栄華を誇る高級ホテル」という称賛を受けていたと伝えられます。長い歴史のなかでは、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世やケネディ元大統領、オードリー・ヘップバーンなど、各国の要人や著名人も宿泊。クラシックな雰囲気に包まれて、優雅な寛ぎの時間をどうぞ。
ユネスコ無形文化遺産に選ばれたフランスの食文化。この地ならではの豊かな食をもっと楽しむために、フランス観光局は2023年に、マルセイユ~リヨン~ディジョンを結ぶ広域の観光エリアを“美食渓谷”として発表しました。
今回、初登場のB4コースではマルセイユから美食の街として知られるリヨン、ブルゴーニュ地方のディジョンへご案内。フランス料理界の巨匠の1人、ポール・ボキューズの出身地でもあるリヨンでは、彼が監修したレストラン「ブラッスリー・ル・ノール」で伝統料理のディナーを。ブルゴーニュ地方ではワイナリーでのワインのテイスティングや名産のエスカルゴなどもお楽しみいただきます。