河畔の風景が美しい彩りをまとう季節。充実の寄港地観光を楽しみながら、移り変わる景色をゆったりと船内から満喫できる秋のリバークルーズへ出かけてみませんか。
今回ご紹介する3つの船旅は、ヨーロッパを中心にアジア、アフリカ、地中海などでクルーズを催行しているフランス・クロワジ社の客船を利用します。いずれの船もドレスコードを設けておらず、気軽にご参加いただけるカジュアルな雰囲気が人気。船旅がはじめてというお客さまにもおすすめです。また、美食の国らしく、船内でのお食事にも定評があります。すべてのコースで、フランス料理界で権威のある「マスターシェフ協会」会員、アラン・ボーンが監修したコースメニューをご用意しています。流れ行く景色を望みながら、旅情とともに楽しむお料理は、街のレストランとはひと味違う思い出に残るおいしさです。
ローヌ河、ドナウ河下流、モルダウ河・エルベ河。それぞれの魅力あふれるコースで、心も鮮やかに染まる秋の船旅をご満喫ください。
フランスの四大河川の1つであるローヌ河。全長約810キロのうち、このコースではマルセイユ観光のあと、マルティーグで乗船し、リヨンへの船旅にご案内します。
アルルでは、ゴッホの代表作『夜のカフェテラス』のモデルとなったカフェなど名作の舞台をめぐり、アヴィニョンでは旧市街歴史地区の観光へ。数々の見どころをお楽しみいただくのはもちろん、グルメも堪能。近頃、美食の街として注目されているヴァランスでは、地元で人気のレストランへもご案内します。さらに、リヨンでは老舗ビストロ「ブション」で伝統料理を。舌の肥えた地元客にも愛されるおいしさが待っています。
また、このコースで訪れる時期は黄葉が見頃。ブルゴーニュの“黄金の丘”は一面のぶどう畑が輝くような黄金色に。グランクリュ街道のドライブ中、車窓に広がる秋景色は心に焼きつくほどの美しさです。旅の締めくくりはホテルに一泊し、感動の余韻に浸りつつ、ごゆっくりとお過ごしください。
黒海沿いの街、ルーマニアのコンスタンツァからブルガリア、セルビアをめぐり、ハンガリーの首都ブダペストを目指す約1,500キロにおよぶ船旅です。ブカレストでは凱旋門や「国民の館」などへご案内します。続いて訪れるヴェリコ・タルノヴォは、第2次ブルガリア帝国時代の首都として栄えた街。斜面に建つ旧市街の街並みは、どこかエキゾチックな雰囲気が漂います。
船旅の中盤は、このクルーズのハイライト「鉄門渓谷」へ。かつてドナウ河最大の難所といわれた渓谷は、河幅がぐんと狭まり、岩壁が迫ってくるよう。さらに圧倒されるのが、ヨーロッパ最大級を誇るデケバルスの石像。今も国を見守るかのような力強い眼差しが印象的です。また、2つの水門を通過する鉄門ダムなど、終日のクルーズをご満喫ください。ブダペストで下船後は、トカイやエゲルなどを観光。さらに、セレナーデ号に乗り継いでドナウ上流域クルーズへご案内するコースもご用意しています。
プラハで乗船しドレスデン、ベルリン、ポツダムなどをめぐるこのコースは、モルダウ河から途中でエルベ河に合流し、北上します。水深が浅いエルベ河を航行できる外輪客船で、河幅や橋桁をぎりぎりに航行する様子が見られるのも、この船旅ならではの楽しみの1つです。
秋深まるエルベ河渓谷クルーズでは、色づいた景色を眺めながら進んでいくと、風景が一変。ザクセン地方のスイスともいわれるこの地域には、長年のエルベ河の浸食により出来上がった、巨大な奇岩が連なっています。国立公園のなかにあるバスタイの展望台から、荒々しくも美しい眺望をお楽しみください。
また、寄港地観光も魅力あふれる見どころが満載。プラハの聖ビート教会は、チェコ国内最大級の教会で、美しいステンドグラスでも知られています。中世の雰囲気が色濃く残るドレスデンでは、フェルメール作品を所蔵するアルテ・マイスター絵画館へ。ポツダムでは、歴史的な会談が行われたツェツィーリエンホフ宮殿などへご案内します。