[ セレナーデ時間 ]
季節の彩りに囲まれて、観光地での宿泊も満喫
魅力多彩に
秋のセレナーデ時間
企画=南家知文
文=小野瀬宏子
この秋のセレナーデ号クルーズは充実のラインアップです。 Aコースはドナウ河の船旅、Bコースはライン河・マイン河の船旅、 Cコースはライン河・モーゼル河・ベルギー運河の船旅。 それぞれのリバークルーズの前後に観光地での宿泊を加えたものを A2〜A5、B2、C2コースとしてご案内しています。 また、船旅をたっぷりと楽しめる連続乗船や再発見コースもご用意。 紅葉やオーロラといった大自然が描く色鮮やかな季節の風景、 歴史を感じる見どころなど魅力満載。 旅の満足度をさらにアップできるようホテル選びにもこだわりました。 バラエティに富んだコースから、 ぜひ、あなたのセレナーデ時間を見つけてください。
モーツァルトの生家をはじめ、芸術にまつわる見どころが多いザルツブルク。このコースで訪れるミラベル庭園は映画『サウンド・オブ・ミュージック』に登場した人気の観光スポットです。園内からは紅葉に染まった丘の上に建つホーエンザルツブルク城の姿も望めます。ご宿泊は旧市街内にあるホテルに2連泊。のんびりと散策を楽しんでみてはいかがでしょう。
続いて訪れるのは、湖水地方ザルツカンマーグートの最奥部に位置するハルシュタットです。山々に囲まれた湖畔ののどかな街は時間さえゆったりと流れるよう。ヴォルフガング湖での遊覧船クルーズで秋の風景を満喫できます。ザンクト・ヴォルフガングでは「白馬亭」にご宿泊。オーストリアの作曲家・ベナツキーが手がけたオペレッタ『白馬亭にて』の舞台になったことで知られる老舗ホテルです。湖側の客室で朝夕の趣ある景色を寛ぎながらご堪能ください。
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“音楽と映画の街”ザルツブルクは黄葉が見頃を迎える
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ヴォルフガング湖の遊覧船クルーズ。水面に映る山々も美しい
雄大な秋景色をお楽しみいただけるのがこのコース。まず訪れるのが、スロベニアに広がるユリアン・アルプスの麓にあるブレッド湖です。氷河が溶け出したという水は、陽を受けてエメラルドグリーンの輝きに。〝アルプスの瞳〟と呼ばれるのも納得するほどの美しさです。湖畔の木々は鮮やかに色づき、山と湖が織り成す風景を一段と艶やかに彩ります。
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スロべニア随一の景勝地、ブレッド湖。 彩り豊かな美しい秋景色が広がる
また、クロアチアではプリトヴィッツェ湖群国立公園へ。約300平方キロメートルの広大な敷地には、階段状に連なる16の湖と90以上の滝があります。圧倒されるような大自然の造形美は、石灰質が河に堆積することで生まれたそうです。こちらではたっぷりと時間をかけて、徒歩やボートを使った散策へ。赤や黄色に染まった木々の間を滝が流れ落ち、紅葉を映す湖面がゆらめき輝く。壮麗な秋景色は見飽きることがありません。ぜひ、この時期ならではの感動体験を。
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滝や木々の彩り、鮮やかな色の湖。 自然美あふれるプリトヴィッツェ湖群国立公園
セレナーデ号クルーズの前に、チェコを代表する2つの古都へご案内します。まず、プラハでは観光客で賑わう旧市街広場へ。2本の塔が特徴的なティーン教会など歴史を感じる建造物が並びます。その1つ、旧市庁舎の仕掛け時計は1410年に製作されたといわれ、豪華な装飾も見事です。また、街のシンボルでもあるカレル橋からは、モルダウ河沿いの紅葉や美しい街並みをのんびりと眺めて。絵画のような景色は心に染み入る美しさです。
次に訪れるのは、チェスキー・クルムロフ歴史地区。中世の雰囲気が残る小さな街は、周囲の森が色づくこの季節こそ、特におすすめです。今回は、昔の修道院を利用したホテル「ルーツェ」にご宿泊。観光客の少ない時間帯に散策へ出れば、落ち着いた街の表情を存分にご堪能いただけます。チェコの魅力を満喫したあとは、ウィーン、ブダペスト観光もセレナーデ号クルーズでたっぷりとお楽しみいただきます。
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モルダウ河に架かるカレル橋はプラハ最古の橋
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街の中心にモルダウ河が流れるチェコの古都、 チェスキー・クルムロフ
チェコからドイツへ、それぞれ異なる魅力を持つ街めぐり。このコースでは散策や観光をより快適にお楽しみいただけるよう、ホテル選びにこだわりました。プラハでは、旧市街の中心地にあるホテルに宿泊します。気ままに街を歩いて、目にとまったお店でお土産選びや、のんびりとカフェで小休憩。ご自分のペースで楽しむのも旅の醍醐味の1つです。
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秋色に染まったプラハでは2日間かけて街を満喫
続いて訪れるドレスデンでも、立地条件の良いホテル「ヒルトン」を選び2連泊していただきます。周辺には、ノイマルクト広場に建つフラウエン教会や、マイセン磁器のタイルを使った大壁画『君主の行列』など、見どころがたくさん。充実した自由時間をご満喫いただけます。
そして首都ベルリンでは、ブランデンブルク門やベルリンの壁など歴史的な見どころの観光と、快適なホテルステイを。美しい秋の彩りに染まった街々は、いずれも思い出深い時間を心に残してくれるでしょう。
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バロック建築が立ち並ぶドレスデンの街ではゆったり2連泊
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ブランデンブルク門は代表的な見どころの1つ
魅力多彩に 秋のセレナーデ時間
ドイツ三大美城の1つといわれる、白鳥城(ノイシュバンシュタイン城)を訪れる人気のコース。空に羽ばたくようにそびえる壮麗な姿はおなじみですが、色とりどりの森に囲まれる秋は、白亜の城の美しさがより際立ちます。この旅で訪れる11月上旬は、絶好の黄葉シーズンです。ペラト峡谷に架かるマリエン橋からの景色は、忘れることのできない思い出になるでしょう。ぜひ、大自然の彩りと名城とのコラボレーションをお楽しみください。
そして、ワーグナーの作品を愛したルートヴィッヒ2世の命により建造されたこの城の魅力は、内部にもあふれています。オペラ『タンホイザー』から着想を得た人工洞窟や、歌劇をモチーフにした華やかな内装など、幻想的な世界が内部に広がります。
さらに、ドイツ・ロココ様式の傑作と称される世界遺産のヴィース教会や、ミュンヘンでの旧市街観光など。必見の見どころへもご案内します。
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おとぎ話に出てくるような白亜の城。紅葉とのコントラストがさらに美しさを際立たせる
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ワーグナーの戯曲をモチーフにした白鳥城内部の豪華な装飾
北欧でのオーロラ観測に適している季節は、晩秋から早春にかけて。このコースで訪れる11月半ばは、ちょうど良い時期で、ラップランド地方・ロヴァニエミで2連泊します。立地にこだわって選んだホテルは、街から離れた丘の上に建ち、明かりが少なくオーロラ観測に最適。幻想的な天空ショーに遭遇できるチャンスは2回もあるので、おのずと期待も高まるでしょう。
オーロラ観測といえば極寒の屋外でいつまでもじっと待つ……、というイメージがあるかもしれませんが、今回は宿泊先の屋上やホテル近辺で観測。オーロラ出現のタイミングで添乗員がお声がけするまで、暖かな客室でゆったりとお待ちいただけます。この時期のロヴァニエミの平均気温はマイナス5度前後。ダウンコートなど、通常の防寒着があれば大丈夫です。また、トナカイゾリ体験やサンタクロース村訪問といった、北欧らしい観光もお楽しみいただけます。
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夜空に舞うような輝きを一生に一度は見てみたいもの
この秋、初登場のドナウ河下流クルーズや、ご好評いただいている再発見クルーズ、連続乗船クルーズなど。ヨーロッパの魅力を満喫するセレナーデ号の船旅はバラエティに富んだコースをご用意しています。
〈ドナウ河下流クルーズ〉
以前からお客さまよりご要望のお声をいただいておりましたドナウ河下流クルーズ。今回、A6コースとして新たにご用意し、下流域をヴィヴァルディ号、上流域をセレナーデ号、2つの客船で大河をめぐります。見どころなど詳しくは後続ページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。
〈再発見クルーズ〉
基本コースとは異なる内容の寄港地観光で、各地の知られざる魅力と出あう旅。A1コースではブダペストの国会議事堂の内部を見学。1,000年余りにわたり受け継がれてきた王冠は必見です。B1コースでは、ローテンブルクでの民家訪問へ。長年のセレナーデ号クルーズで築いた現地ガイドさんとのつながりから実現した、旅先での貴重な交流体験をお楽しみいただけます。C1コースでは、アルデンヌの森を走るローカル列車に乗車。ライン古城渓谷の展望台や11世紀建造の、湖畔に佇むマリア・ラーハ修道院などへもご案内します。
〈連続乗船クルーズ〉
ドナウ河からライン河へ続く船旅のDコース。四つの河や運河をめぐるEコースと全区間乗船のFコースでは、ドイツ・ボンで、旧西ドイツの迎賓館として利用されていたホテル「ペータースベルク」にご宿泊。ライン河を見下ろすレストランは優雅な雰囲気です。贅沢なひと時をゆったりとお楽しみください。