朝夕には吹く風に秋を感じる、爽やかな9月の長野に出かけませんか。
まずは軽井沢駅から人気の観光列車「ろくもん」に乗車して長野駅へ。和風の半個室空間で、車窓から浅間山の絶景を眺めながら、イタリア料理の昼食をお楽しみいただきます。
長野駅到着後は、善光寺詣で精進落としの湯として名高い戸倉上山田温泉へ。ご宿泊は毎年ご好評の老舗旅館「笹屋ホテル」の別棟「豊年虫(ほうねんむし)」。文豪志賀直哉がホテル逗留中に、短編小説『豊年蟲』を執筆したことから名付けられました。自然と調和し、日本建築の良さを最大限に活かした本格的な数寄屋造りの建物は、国の登録有形文化財に指定されています。
趣の異なる8つの客室は和の美意識に包まれた別世界。落ち着いたお座敷の先の広縁と、手入れの行き届いた日本庭園を一幅の絵のように切り取る大きな窓。障子や襖などの建具にも職人の匠の技が活かされた、繊細で上品な空間で贅沢にお寛ぎいただけます。
お食事は豊年虫専用の厨房から、でき立てのお料理が運ばれてきます。信州牛や信州サーモンなど、厳選された地元食材をふんだんに取り入れた会席料理の献立は、その日の旬で決まります。9月は名物の鮎の赤煮をお召しあがりいただきます。
戸倉上山田温泉のお湯は、ほのかに硫黄の香りがしてとろみのある「美肌の湯」。「豊年虫」は、すべての部屋の内風呂にこの温泉が引かれ、源泉かけ流しの内風呂を備えた部屋もあります。さらに本館の大浴場も近いので、お部屋の内風呂と合わせてご堪能ください。また、豊年虫の歴史や建築についてスタッフがご案内する「豊年虫見学会」もお楽しみいただけます。
9月上旬は、長野県オリジナルのぶどう品種ナガノパープルのシーズンです。濃厚な甘さで酸味は控えめ、芳醇な味わいの大粒の種なし黒ぶどうで、皮ごと食べられるのが魅力です。生産量が少なく他県ではなかなか見られないナガノパープルの、ぶどう狩りへご案内します。
老舗ホテルの名湯に癒やされ、もぎたてのぶどうを味わう、ひと足早い秋を楽しむ長野の旅に、ぜひお出かけください。
長崎市の西方沖約100キロの東シナ海に浮かぶ五島列島。青の濃淡が美しい海、入り組んだリアス式海岸、自然と調和して厳かに佇む、世界遺産に登録された潜伏キリシタンの教会群。海の幸や温泉など魅力あふれる島々で、非日常空間を体感する旅に出かけてみませんか。
まずは五島列島最大の島・福江島の井持浦教会へご案内。ここには南フランスにある難病を治すといわれる奇跡の泉「ルルド」を模した泉があり、日本全国の信者の聖地となっています。
次に、福江島最西端にある絶景ポイント、大瀬埼断崖展望台へご案内。「日本の灯台50選」に選ばれた大瀬埼灯台と長いリアス式海岸、紺碧の東シナ海の大パノラマをご堪能ください。
さらに、明治6年の禁教令解禁後、はじめて建てられた天主堂・堂崎天主堂を見学し、いよいよこの旅のハイライト、貸切船でのクルーズへご案内します。のどかな自然のなかに潜む潜伏キリシタンの信仰の歴史を専門ガイドの案内でめぐります。
まずは島全体が世界遺産に登録されている久賀島へ。ここでは陸路では行きにくい、五島に現存する最古の教会・旧五輪教会堂にご案内。外観は素朴な和風建築ですが、内部は板張りのリブ・ヴォールト天井からなる本格的なゴシック様式の建築で、明治初期の教会建築として貴重な文化遺産です。次に迫害から逃れるためにキリシタンたちが隠れ住んだキリシタン洞窟。さらに岩に空いた穴がマリア様に見えるといわれるハリノメンドへ海上からご案内します。
ご宿泊は東に五島灘、西に東シナ海を望む高台に建つ「五島列島リゾートホテルマルゲリータ」。日の出と日の入りを楽しめる源泉かけ流しの天然温泉と、新鮮な魚介やブランド牛・五島牛を使ったイタリア料理のお食事は、毎年お客さまに大好評です。
最終日は遠浅の絶景ビーチ蛤浜と、日本では珍しい石造りの頭ヶ島天主堂を訪れて旅を締めくくります。