[ 関西発着の旅 ]

関西発着でご案内する 列車で行く北海道最果ての地

絶景を駆け抜ける花咲線と
くしろ湿原ノロッコ号

企画=沼本雅彦 文=清野協子
  • イメージ イメージ 別寒辺牛湿原の雄大な自然のなかを駆け抜ける花咲線

果てしない大空と緑の大地を走る「花咲線」と「くしろ湿原ノロッコ号」に乗車。残暑が続く関西を離れて、爽やかな道東を列車でめぐる4日間の旅を昨年のツアーの感想や写真と合わせてご紹介します。

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絶景の花咲線に全区間乗車 本土最東端の納沙布岬

「釧路空港に降り立つと『ああ涼しい! 涼しいだけでも来た甲斐があるね!』と、お客さまが口々におっしゃいました」昨年のツアーに同行した添乗員が語ります。9月の北海道道東エリアは平均気温が約16度。なかなか個人では行きにくい、手付かずの大自然が広がる涼しい道東へご案内するコースを、今年もご用意しました。

まずは、日本最東端を走る絶景路線として親しまれている「花咲線」を釧路駅から終点の根室駅まで全区間乗車。ダイナミックな車窓を満喫します。釧路駅を出発して釧路川を渡ると両側に防風林が続き、やがて車窓いっぱいに太平洋が広がります。牡蠣の産地で知られる厚岸(あっけし)湾です。そしてこの路線のハイライト別寒辺牛(べかんべうし)湿原へ。ここは国内有数のタンチョウの繁殖地であり、オジロワシ、ヒグマなど北海道でしか見られない野生動物が生息しています。まるで最果ての地を旅しているような、約2時間半の列車の旅を終え根室駅に到着します。その後、本土最東端の納沙布(のさっぷ)岬へご案内。晴れた日には沖合に北方領土の島々が見渡せます。昨年は、納沙布岬を後にした道中で、キタキツネやエゾシカを見ることができました。

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日本最大の湿原・釧路湿原と日本最大の砂嘴・野付半島

翌日は雄大な釧路湿原を観光列車と展望台からお楽しみいただきます。釧路駅から塘路(とうろ)駅間の約27キロを行く観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」の展望車両に乗車。列車は大きく蛇行する釧路川に沿うように走行し、見どころではスピードを緩め、車内アナウンスが流れます。「湿原の風に吹かれながら列車に揺られ目の前の自然をじっくり眺めることができる、とても楽しい列車旅でした」と、お客さまも大満足でした。

  • イメージ イメージ 大きく蛇行する釧路川に沿うように走る「くしろ湿原ノロッコ号」展望車両

次に釧路湿原国立公園内にある、釧路市湿原展望台へネイチャーガイドがご案内します。遊歩道の先にある展望台からは、目の前に広がる湿原の大パノラマをお楽しみいただきます。

最終日には、釣り針状に湾曲した不思議な形の野付半島へ。日本最大の砂の半島、砂嘴(さし)です。「トドワラ」、「ナラワラ」と呼ばれる、トドマツやミズナラの森が地盤沈下と海水の浸食によって立ち枯れて白く風化した木が林立する、荒涼とした景観が見られます。ツアーではトラクターバスに乗り換えて、「この世の果て」ともいわれる幻想的な「トドワラ」を間近でご覧いただきます。「野付半島への道中で、タンチョウ、キタキツネ、エゾシカを見られて感激しました」と昨年のお客さま。この日も野生動物との出あいがありました。

  • イメージ イメージ 大パノラマが広がる釧路湿原サテライト展望台
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夕日が美しい釧路に3連泊 ゆとりの日程で海の幸も満喫

このツアーでは港町・釧路の釧路プリンスホテルに3連泊します。釧路川河口付近に架かる「幣舞(ぬさまい)橋」は夕日の名所。昨年は夕日の時間にバスで幣舞橋を通り、きれいな夕日を見ることができました。

さらに、釧路市民の台所「和商市場」で、名物「勝手丼」の朝食も楽しみです。丼に盛ったご飯片手に、花咲蟹や秋鮭など釧路港で水揚げされた地元ならではの新鮮な海鮮を乗せて、お好みの海鮮丼づくり。「自分の好きなネタが選べて楽しかったし、市場へはホテルから10分程で、いい朝の散歩にもなりました」とお客さまにも好評でした。

7月から9月の短い期間に根室半島で水揚げされる花咲蟹は、根室近海でしか獲れないため“幻の蟹”と呼ばれており、甘みと旨味が強く、プリッとした食感が魅力。ツアーでは花咲蟹のコース料理もお楽しみいただきます。

涼しく過ごしやすい9月に道東の大自然を訪ねる旅へお出かけください。

  • イメージ 釧路川に架かる釧路市のシンボル幣舞橋から太平洋に沈む夕日を望む
  • イメージ 丼を片手に好みのネタを探す「勝手丼」が名物の 市民の台所「和商市場」

関西地区以外にお住まいのお客さまもご参加いただけますので、
詳しくはお問合せください。