青森県のほぼ中央にそびえる日本百名山の1つ八甲田山。西麓の山道を進み、東北の名湯として名高い酸ヶ湯温泉を抜け、さらに山奥へと進むと、ようやく辿り着くのがブナの原生林に囲まれるようにして建つ、日本最大級の洋風木造建築「八甲田ホテル」。大自然のなかで、落ち着いた上質な滞在が楽しめるホテルです。
重厚なエントランスから1歩足を踏み入れると、そこはカナダ産レッドシダーなどの巨木を丸ごと使った見事なロビー。木の温もりに包まれた安らぎと癒しの空間です。そして目を引くのは、丸太の壁に掛かる、青森が生んだ世界に誇る版画家・棟方志功の作品の数々です。彼は酸ヶ湯の地をアトリエとして使用し、多くの作品を残しました。酸ヶ湯温泉の姉妹館であるこのホテルには多くの作品が展示されており、間近にご覧いただけます。
見上げるほど天井が高いメインダイニングは、シャンデリアが煌めき開放感あふれる大空間。夕食は旬の青森産の食材にこだわったフランス料理をご堪能ください。食後には大きな石の暖炉があるバーラウンジで、揺らめく炎を眺めながら、カクテルなどを楽しむひと時もおすすめです。
テラス付きの客室は約30平米の広さがあり、お部屋での時間もゆったりとお過ごしいただけます。
大浴場では芳しい青森ヒバの香りと、広い窓一面に広がるブナの原生林の眺めを楽しみながら、源泉かけ流しの温泉を心ゆくまで堪能。泉質は無色透明で、肌当たりが滑らかな美肌の湯です。一方、「ヒバ千人風呂」で知られる酸ヶ湯温泉は白濁した硫黄泉。ホテルから酸ヶ湯温泉へは無料シャトルバスが利用できますので、個性の違う2つの湯をお楽しみください。
毎年好評のこのツアーは、函館の観光の後、北海道新幹線で青森へ。秋色に染まりはじめた雄大な景観を楽しめる八甲田ロープウェーにご案内します。眼下に津軽海峡や青森市内をご覧いただき、山頂駅の辺りでは、見事な紅葉が待っていることでしょう。展望台からは八甲田連峰や、天候に恵まれれば陸奥湾や岩木山、白神山地まで望むことができます。八甲田山の麓の農園でりんご狩りもご体験いただきます。
3,000メートル級の山々が連なる北アルプス。その南端に位置する乗鞍岳山麓にある白骨温泉は、古来「3日入れば、3年風邪をひかない」といわれるほど薬用効果のある温泉。湧き出した時は透明だった湯が、空気にふれると白くなるのが特徴です。通常乳白色の温泉は強酸性でピリピリと肌に強い刺激がありますが、白骨温泉は肌にやさしい弱酸性で、絹のようになめらかです。硫黄と炭酸成分が多く、血管を拡張し体をポカポカと温めます。飲泉も可能で、飲むと胃腸の調子が整うと評判です。鎌倉時代にはすでに湯が湧いていたといわれ、戦国時代には、武田信玄によって開発された乗鞍岳の銀山で、負傷した兵や炭鉱夫たちの療養に愛用されたともいわれます。
江戸時代になって松本藩の許可のもとに、本格的な湯屋を構えたのが「湯元齋藤旅館」です。中里介山の小説『大菩薩峠』の舞台となったことから広く世間に知られ、多くの湯治客が訪れるようになりました。
温泉はすべて自家源泉からの源泉直引きかけ流しの湯。2つの大浴場には檜と椹(さわら)の木が使用されています。客室は大浴場に近い、介山荘の広縁付き10畳の和室。お食事は長野産の和牛や信州サーモン、岩魚、山菜など質の高い地元食材にこだわった旬菜料理です。日常の喧騒を離れてゆったりとした時間をお過ごしください。
翌日は上高地に向かう前に新穂高ロープウェイで絶景にご案内しましょう。しらかば平駅から日本で唯一の2階建てゴンドラの第2ロープウェイに乗り、標高約2,000メートルにある西穂高口駅に到着。山頂展望台から、槍ヶ岳をはじめとして笠ヶ岳、西穂高岳など360度北アルプスの、圧巻の大パノラマをご覧ください。
「湯元齋藤旅館」は昨年五月のツアーでお客さまに大変好評でした。今回は名門「上高地帝国ホテル」と合わせて宿泊し、白川郷、飛騨高山、上高地の観光もお楽しみいただきます。