シンプルでモダン、温かくて洗練された、日本でも大人気の北欧風デザイン。そんな空間に包まれる客船と聞けば、思わず胸が高鳴る方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
北欧スタイルのラグジュアリーな旅をお届けする世界的ブランド「バイキング・クルーズ」が、この秋、いよいよ日本発着クルーズをスタート。舞台は九州と四国。乗船するのは、エレガントな「バイキング・エデン」です。
今回のツアーに先駆け、今年四月にほぼ同型の姉妹船「バイキング・オリオン」が日本に寄港、見学会が催されることに。この旅を企画したクルーズ担当の加藤のどか、中里千恵子が、その様子をレポートします。
総トン数:48,000トン 全長:227メートル 全幅:29メートル
乗客定員:930人 乗組員:545人 就航年:2017年
数々の世界的な満足度ランキングにおいて、常に上位に選ばれるバイキング・クルーズ社。憧れの客船が、ついに春の東京港にやってきました。
1歩足を踏み入れた瞬間、すっきりと美しい木調のインテリアやおしゃれなアートに迎えられて、思わず見とれてしまいました。“北欧スタイル”と知ってはいても、実際に船内で体験すると想像以上の別世界です。
最初に案内されたアトリウムは3層吹き抜けで、開放感たっぷり。広々としたフロアには、いくつものソファと応接テーブルが置かれています。この船にはフロントデスクがなく、お客さま対応は個別にこのテーブルで行っているとのこと。空間の贅沢な使い方にとても驚きました。
クルーズでは、食事も大きな楽しみです。注目のダイニングは、デッキでも食事ができる「アクアビット・テラス」など、全部で8つあります。レストラン内はインテリアやアート、食器など北欧のアイテムで彩られ、温もりのあるおしゃれな雰囲気。ノルウェー料理やイタリア料理など、バラエティに富んだ美味が揃っています。さらに大きな魅力は、オールインクルーシブであること。クルーズ代金に、すべてのスペシャリティ・レストランでのお食事や、あわせて楽しむドリンクが含まれているのです。お好きな料理をお好きなだけ、ご自由に味わっていただくことができます。
北欧風の洗練されたエレガンスを打ち出すバイキング・クルーズのおもてなしは、堅苦しさや気ぜわしさをなくすために、あえて実施しないサービスを決めているのも特長です。船内に配された各クルーの優秀なサービスに任せ、バトラーは付かず、ドレスアップが必要なフォーマルナイトもありません。18歳未満のお客さまは乗船をご遠慮いただくという点も、大人のクルーズライフを楽しみたい方にぴったりのこだわりだと感じました。
また、カジノや内側客室をなくし、その分をスパやダイニングなどの共有スペースに充てているとのこと。特におすすめというスパは、驚くほどゆったりとした空間です。さすがサウナ発祥の地・北欧のスタイルを取り入れた船だけあり、サウナまで併設されています。この本格的なスパも、追加代金なしで思いのままに堪能できます。
心身ともに癒されたあとは、大きな窓が広がるエクスプローラーズ・ラウンジでのんびりと海を眺めたり、北欧ブランドが揃ったショップでお買物を楽しんだりしてはいかがでしょう。
船内ではいつでも寛げるよう、至るところにソファがあります。48,000トンの船に対して定員わずか930名という贅沢な空間に仕立てているので、どこで過ごしても混雑することがなく、スペースのゆとりを感じます。
すべて海側の客室も、もちろんモダンな北欧スタイル。全室バルコニー付きなので、海を眺めながらお部屋で過ごす時間も贅沢なものになりそうです。
ラグジュアリーでありながら、シンプルで心地良い。そんな船上時間が待つバイキング・クルーズならではの旅を、ぜひ皆さまもご体験ください。
クルーズの舞台は、異国情緒ただよう九州と、手つかずの自然が待つ四国。小さな港にも立ち寄ることができる中型船ならではの利点を活かした、特徴ある航路が魅力です。
まずは瀬戸内海で多島美を堪能しながら航行し、韓国の釜山へ。ロープウェイで街並みと自然が一望できる空中散歩を楽しみます。九州では歴史ある教会などに信徒たちの想いを感じる天草、五島列島、そして断崖が続く神話の地・高千穂峡へ。四国では、“日本最後の清流”四万十川を屋形船で下ります。
国内のクルーズにあわせて、船内の案内やレストランメニューは日本語で提供され、日本人シェフが乗船しての和朝食も。ラグジュアリーな北欧の別世界と、国内旅行ならではの気軽さを1度に味わえる充実のクルーズです。