[ 関西発着の旅 ]

秋から冬へ旬を味わう 伊豆 山陰 北陸

旬を先取り!
地元の食を極める3つの旅

企画=沼本雅彦 文=清野協子
  • イメージ イメージ 地元青森の食材にこだわったフランス料理は大好評
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太平洋の恵み 東伊豆で伊勢海老を

実りの秋から冬へと旬を迎える食材を求めて、獲れたてを新鮮なままに味わい尽くす3つの旅をご紹介します。

プリプリの食感と芳醇な甘味が魅力の伊勢海老は、金目鯛とともに東伊豆を代表する食材。漁が解禁になるのは9月中旬ですが、産卵後すぐの伊勢海老はまだ身が充実していないものが多く、食べ頃は11月から翌3月頃までといわれています。

伊豆半島のなかでも特に風光明媚な今井浜海岸に面した「今井浜東急ホテル」。開放的なロビーがどこか南国を思わせるリゾートホテルです。目の前に美しいビーチが広がるフランス料理レストラン「メレシー」で、伊勢海老と金目鯛などの海鮮料理のフルコースをお召しあがりいただきます。

伊勢海老のプリプリした歯ごたえをお楽しみいただく「伊勢海老と富士山サーモンマリネのサラダ仕立ての前菜」。たっぷりの魚介の出汁と、海老みその濃厚な旨味が溶け込んだスープを味わっていただく「伊勢海老とムール貝のブイヤベース」。サクサクのパイとのハーモニーが楽しい「金目鯛のパイ包み焼き」。彩りも鮮やかな洗練された一品ひと品が次々に登場します。目の前の海を心地良く感じながら、旬の伊勢海老をふんだんに堪能するひと時をお楽しみください。

  • イメージ イメージ 目の前に美しいビーチが広がる今井浜東急ホテルレストラン「メレシー」
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日本海の恵み山陰・鳥取 豪華「活松葉がに」づくし

冬の日本海を代表する味覚ズワイガニのうち、山陰地方の港で水揚げされた雄は「松葉がに」と呼ばれます。鳥取県では毎年11月初旬に漁が解禁されると、甲羅幅11センチ以上の姿形で身入りが良いものだけに鳥取県産を証明するタグ(札)を取り付け出荷します。

そのタグ付き松葉がにを味わうのは、昨年も大変好評だった三朝(みささ)温泉の名旅館「万翆楼(まんすいろう)」の「活松葉がに会席」。

まずは食前酒の蟹酒にはじまり、水揚げ後の新鮮な活松葉がにを使った「活松葉がにのお造り」。ひと口食べると濃厚で上品な甘味が口いっぱいに広がります。サクサクの衣のなかのふわりとした蟹の身がとろけるような「活松葉がにの天ぷら」。そして焼くことで風味も甘味もぐっと増す「活松葉がに炭火焼」。松葉がにの香ばしい香りがお部屋いっぱいに広がるなか、甲羅酒もお楽しみいただけます。

続いて、ふっくらとした熱々の蟹が楽しめる「蒸し活松葉がに」。さらに、蟹の濃厚な出汁と冬野菜の旨味を一緒に味わう「活松葉がにすき鍋」。ここでしか味わえないひと品「もさ海老と蟹のクリームスープ」。老舗旅館ならではの丁寧で温かみのある接客とともに、活松葉がにを味わい尽くします。

  • イメージ イメージ お1人さまごとにタグ付き松葉がにを1杯使用した贅沢な「活松葉がに会席」(メニューの一例)
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日本海の恵み北陸・福井 越前海岸「開高丼」に舌鼓

美しいリアス式海岸が続く冬の越前海岸の名物は「蟹」。海岸沿いには蟹を茹でる湯気が立ち込め「蟹街道」と称されるほど。日本海から福井県の漁港に水揚げされるズワイガニの雄を「越前がに」、雌を「セイコガニ」と呼びます。甘く引き締まった肉質と芳醇なコクの蟹みそをぎっしりと詰めた「越前がに」。1年のうち11月上旬の解禁から年内までのわずか2カ月しか漁ができない雌の「セイコガニ」。小柄ながら奥深い蟹味噌と卵の味わいが魅力です

食通で知られた文豪・開高健が行きつけの老舗料理旅館「ふるさとの宿こばせ」でつくらせたのが、セイコガニを贅沢に使った「開高丼」。毎年、あっという間に予約が埋まってしまいます。このツアーでは予約困難な「開高丼」を、越前がにたっぷりのコースに加えて、15名さま限定でご用意しました。

蟹みその付き出し、甘酢と大根おろしで和えた「セイコガニのみぞれ和え」、「ゆで越前がに」、生卵を使った「月見がに」と続いて、いよいよ「開高丼」が登場するこだわりのコースです。「開高丼」は「セイコガニ」を手間ひまかけて丁寧にほぐし、身と蟹みそ、内子、外子も全部取り出して、蟹の出汁で炊いたコシヒカリにちりばめた贅沢な丼。プチプチとした食感の赤褐色の外子、甲羅の内側にある“赤いダイヤ”とも呼ばれる内子はとろけるような旨味があり、濃厚な蟹みそと熱々のご飯に溶け合います。開高健は「それはさながら海の宝石箱である」と称賛しました。

  • イメージ イメージ 越前海岸で堪能する、文豪・開高健が愛したセイコガニをちりばめた「開高丼」

さて、太平洋の伊勢海老にしますか。日本海の蟹にしますか。食材の鮮度はやはり漁獲されたその地が1番。五感を研ぎ澄ませて「食」に没頭する、とっておきの旅に出かけてみませんか。

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旬の味わいとともに楽しむ
温泉宿
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それぞれに選りすぐりの名宿もご用意しました。

伊勢海老を堪能するコースでは、伊豆の小京都と呼ばれる修善寺温泉の奥に佇む、格調高い数寄屋造りの老舗旅館「柳生の庄」に宿泊します。全15室のお部屋のお風呂はすべて源泉かけ流しの温泉で、今回は露天風呂付きもしくは半露天風呂付きのお部屋を確保しました。「美肌の湯」といわれるお湯をお楽しみください。

活松葉がにを堪能するコースでは、鳥取県が誇る世界屈指のラジウム温泉三朝温泉の老舗旅館「万翆楼」に宿泊します。「湯に浸り、3日目の朝を迎える頃には病が消える」といわれる名湯です。温泉を身体に浴びると新陳代謝が活発に、飲むと抗酸化機能が高まるといいます。3本の自家源泉かけ流し温泉が自慢です。

開高丼を堪能するコースでは、約1,300年前に開湯したという石川県山代温泉にある、明治元年創業の老舗温泉旅館「たちばな四季亭」に宿泊します。2019年に大浴場と露天風呂を明るく開放的に改装し、2023年3月に館内を全面改装しました。雅やかなしつらえのお部屋で、加賀の懐石料理をお楽しみいただきます。

  • イメージ イメージ 伊豆・修善寺温泉の繁華街から少し離れ、竹林に囲まれた隠れ宿「柳生の庄」
  • イメージ 鳥取県三朝温泉の中心、三朝橋のたもとに建つ自家源泉100%かけ流しの「万翆楼」のお薬師さま乃湯
  • イメージ 石川県山代温泉「たちばな四季亭」の木立に囲まれた庭園露天風呂

関西地区以外にお住まいのお客さまもご参加いただけますので、
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