先入観を思い切って解き放ったとき、異国の人々や街、景色もが温かく微笑んでくることに驚かされます。心ふるえるその瞬間こそが、旅の醍醐味でしょう。ご案内するのは、インド旅行きっての人気コースをめぐりゆく旅。はじめてのインドで、はじめての感動体験をどうぞ。
勢いよく街を行きかうリキシャ(三輪タクシー)や市場の活気に目を見張るかと思えば、IT先進国を象徴するかのような高層ビルが立ち並ぶ都市景観に目を奪われる。北にそびえるヒマラヤの山々、東西に広がるインド洋の大海原。そしてインダス文明やムガール帝国以来の悠久の時に培われた史跡をはじめ、43(2024年7月時点)もの世界遺産が点在するインドは、まさに多彩な魅力を織り込んだサリーのような艶やかさです。
そんなインド旅行のおすすめは、首都デリー、世界遺産都市ジャイプル、古都アグラを結ぶ「ゴールデントライアングル」の周遊コース。この国を代表する史跡や景観を幅広く体感できるでしょう。
インド旅行の王道「ゴールデントライアングル」を豪華に、優雅にめぐっていただくためにマハラジャ宮殿晩餐会や宮殿風ホテルでの滞在など、当社ならではのおもてなしプランをアクセントに添えました。航空便は日本航空を利用、ツアー催行は気候も心地良いご旅行に適した2月です。インドははじめてというお客さまも、心おきなく旅を満喫いただけるでしょう。
旅のハイライトは、マハラジャの末裔が今も暮らしている宮殿の一画を貸し切っての晩餐会です。期待とともに世界遺産都市ジャイプルに佇む「シティ・パレス」に到着すると、そこはエキゾチックな装飾を凝らした建物が連なるおとぎ話のような別世界です。
通常はマハラジャ一族が出入りしている玄関から足を踏み入れた途端、花びらのシャワーが一斉に降り注ぎ、花輪をかけられる歓迎セレモニーに心高鳴ることでしょう。馬やラクダ、象も加わってのパレードは、王族の慶事を祝するような絢爛さ。圧倒的な非日常の世界を感じていただけるでしょう。
晩餐会で供されるのは、気品と滋味に満ちたインドのマハラジャ風料理。シタールや伝統楽器の風雅な演奏に耳を傾け民族舞踊を鑑賞しつつ、マハラジャ王族の一員になったようなひと時をお過ごしください。
一部を博物館のように設えた「シティ・パレス」では、代々の衣装や武器が陳列されており、当時の暮らしぶりをうかがうことができます。また今回は普段、入場が制限されている「金の間」も見学。荘厳な金と鏡を駆使した芸術空間に、思わずため息が漏れることでしょう。
ジャイプルでは歴史的な建築と現代的な内装美の融合も見事な宮殿風ホテル「ハイアット・リージェンシー・マンサロバール」に2連泊し、世界遺産都市の魅力をゆったりとお楽しみいただきます。このラジャスタン州の都は、18世紀にインド初の都市計画によってつくられた街。インドの伝統的な建築様式とヨーロッパの建築法を融合させつつ、宮殿や庭園、寺院、バザールなどを碁盤の目のような区画に配していることなどが評価され、2019年に世界遺産に登録されました。
その整然美とともに目を奪われるのは、なぜかピンク色に染まる可憐な街並みです。親しみを込めて“ピンクシティ”と呼ばれるようになったきっかけは、1876年にこの地を訪れた英国王子の歓迎の意を込めて、市街の建造物群をピンク色に塗りあげたからだそうです。
ご案内する旅では、953もの小窓が通りに面して配された「風の宮殿」、丘の上にそびえるカラフルで精緻な「アンベール城」や、壁画と装飾も鮮やかな「パトリカ門」など、“ピンクシティ”が誇る名所めぐりをたっぷりと。また、伝統的な木版染めの手仕事を間近でご覧いただくひと時もご用意しました。
インド旅行といえば、是が非でもその目に留めたいのが「タージ・マハル」ではないでしょうか。古都アグラに佇むこの世界遺産は、その荘厳さから王宮かと思いがちですが、実はムガール帝国の皇帝シャー・ジャハーンが、愛妃が残した「後世に残る私の墓を」との遺言を叶えた霊廟なのです。
そんなエピソードに彩られた「タージ・マハル」の魅力を、たっぷりと記憶の奥に刻んでいきましょう。このインド建築の傑作へは通常、乗り合いバスでの移動となりますが、この旅ではホテルから電動カートを利用し、「タージ・マハル」の入口至近まで移動。約17万平方メートルもの広大な敷地に、白亜の霊廟をはじめ、モスクや庭園などが点在する壮麗な雰囲気にゆったりとふれていただきます。
観光後は、「タージ・マハル」からほど近い距離に位置する、宮殿風のラグジュアリーホテル「アマル・ヴィラス」へ。ロマンティックな夫婦愛に想いを馳せながら客室の窓に浮かびあがる「タージ・マハル」を眺めるほどに、その白亜の彩が切なくも胸を突いてきそうです。
最終日は首都デリーで、インド門や大統領府、国会議事堂などを車窓より眺めながらこの国の活気にふれた後、名残惜しくも帰路に。加速度を増しながら飛行機が滑走しはじめた頃には、かけがえのない思い出の1つひとつが、胸の奥に浮かびあがってくることでしょう。