[ 国内特集① ]

1世紀を超える時を紡いで
グランドオープン

新しいクラシックが待つ
「万平ホテル」へようこそ

企画=大川喜史 文=吉田千尋
  • イメージ イメージ エントランスの木製看板は、創業時からのもの。グランドオープン当日のセレモニーではスタッフが勢揃いし、笑顔あふれる温かいスタートに
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軽井沢の名門ホテルで伝統のおもてなしに寛ぐ

それは、多くのファンが待ち焦がれた瞬間。軽井沢の象徴ともいえる「万平ホテル」が、約1年半の休業を経て今年10月にグランドオープンしました。皆さまへお届けするのは、新しいクラシックが薫り立つ、この名門ホテルでの滞在です。梅の花が春を告げる時期に、プレミアムクルーザーで訪ねる優雅な旅を堪能していただきます。

明治27年、軽井沢で最初の西洋式ホテルとして創業した万平ホテル。重厚ながら温かみのある空間とおもてなしは多くの人々を魅了し、ジョン・レノン一家が毎年夏を過ごしたことでも知られます。周辺には外国資本を含む新たな宿泊施設も増えていますが、森のなかに佇むこの館は喧噪から離れ、今でも真の軽井沢らしさを味わうことのできる、数少ないホテルです。

  • イメージ イメージ 昭和11年、本館「アルプス館」の建築当時。この伝統的な姿を守り、大規模改修が行われた

自然の風景と調和するハーフティンバー様式の本館「アルプス館」は、このホテルのシンボルであり、国の登録有形文化財となっています。館内へ入ると、そこは創業当時からの歴史を継承する華麗な世界。深みのある赤が印象的な絨毯は、リニューアル前のものから色を抽出することで時を重ねた風格を再現するなど、随所にきめ細かなこだわりが散りばめられています。

  • イメージ イメージ ヨーロッパの山荘を思わせる佇まいの本館「アルプス館」は、国の登録有形文化財

そのほかにも、ロビーの柱や客室の照明、ステンドグラスなど建築当時のものを生かしながら、バリアフリー化や耐震補強を実現。より一層快適な滞在とともに、130年という歴史を感じられる空間となりました。

  • イメージ 前身である旅籠「亀屋」の名残を伝えるステンドグラスは平穏への願いが込められている
  • イメージ 定評ある“万平ホスピタリティ”に身も心も癒されるひと時を
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ホテル初の温泉内風呂が付いた新たな宿泊棟「愛宕館」

リニューアルでは、新しい宿泊棟も誕生しました。“万平ホテルのDNAを受け継ぐクラシカルモダン”をコンセプトにした「愛宕館」です。この旅では、多くのファンの憧れの的となっているこの館の客室にお泊まりいただきます。大きな魅力は、軽井沢の名湯・塩沢温泉を堪能できる内風呂です。万平ホテルとしては初となる天然温泉を設えた客室で、癒しと寛ぎのひと時をお過ごしいただけます。

穏やかな色合いにほっと心やすらぐ室内には、アルプス館でなじみのあるモチーフの「万平格子」を取り入れたインテリアも。新しい宿泊棟でありながら、丁寧に紡がれた時を感じることのできる贅沢な空間です。窓の外に広がる軽井沢らしい自然の彩りとともに、ゆったりと流れる時間に身を委ねてはいかがでしょう。

  • イメージ イメージ 新たに誕生した宿泊棟「愛宕館」は全客室の内風呂に天然温泉を設えている
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華麗なメインダイニングで伝統のフランス料理を堪能

館内に美しいチャイムの音が響き渡ると、それは食事の時間の合図。スタッフが鉄琴を奏でて知らせており、創業時から続く大切な文化の1つです。

メインダイニングルームに入ると、そこには古き良き社交場の面影を残す華やかな空間が広がります。寺院や城など格式ある建造物に用いられてきた折り上げ格(ごう)天井は、釘を使わずに格子を組む匠の技によるもの。昭和初期の建具が再利用され、改修前の重厚感を今に受け継いでいます。

壁を彩る大きなステンドグラスも、愛され続けるシンボルです。江戸期の参勤交代から、昭和初期のおしゃれなリゾート地へと移り変わる軽井沢の変遷を描いています。日本におけるステンドグラスづくりの創成期を支えた宇野澤秀夫さんによるもので、歴史的価値も高い傑作です。

  • イメージ イメージ 職人技が活きる天井とステンドグラスに思わず目を奪われる、華麗なメインダイニング

和洋折衷が織り成す空間で味わえるのは、地場の食材をふんだんに使ったフランス料理。歴代のシェフが受け継いできた基本のソースやブイヨンは変えずに、盛り付けはさらに華やかにするなど新たなエッセンスを加えることで、ひときわ魅力を増したメニューとなっています。目にもおいしいひと皿で、優雅な時間を堪能しましょう。食後はダイニングに隣接するバーで、軽井沢をイメージしたオリジナルのカクテルを味わうのもおすすめです。

  • イメージ 地元の食材を使った伝統のレシピに現代のエッセンスを加えたフランス料理
  • イメージ 重厚感と温かみあふれるバーで語らいのひと時を
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ジョン・レノンも愛したカフェテラスに寛ぐひと時

軽井沢の風と季節の移ろいを感じることのできるカフェテラスも、万平ホテルの自慢です。リニューアルによって屋外のデッキ部分が拡張され、さらに開放感あふれる、広々としたスペースに。ここでぜひとも味わっていただきたいのが、万平ホテルを代表するデザート「伝統のアップルパイ」です。信州産の紅玉リンゴをたっぷりと使ってレーズンをアクセントにしたオリジナルのレシピを継承し、時代を超えても変わらないおいしさで人々を魅了しています。半世紀ほど前にジョン・レノンのリクエストで生まれたといわれるロイヤルミルクティーとともに、ゆったりと心満たされるひと時を楽しんでみてはいかがでしょう。

磨き抜かれた軽井沢彫のインテリアなど、館内の設えを見るだけでもクラシックホテルの真髄を感じることのできる万平ホテル。朝は鳥のさえずりで目覚め、苔むした石垣と石畳の小径をのんびりと散策すれば、新しい季節へと彩りを変えていく景色にも心が躍ります。宿泊されたことのある方は、心に煌めくアルバムに新たな1ページを刻むために。そしてはじめて訪れる方は、時を超えて愛されるホテルの魅力にたっぷりと浸るために。受け継がれる伝統と時の流れに想いを馳せ、新しいクラシックに包まれる軽井沢時間をお過ごしください。

  • イメージ リニューアルされたカフェテラスはさらに広くなり、ゆったりと過ごせる空間に
  • イメージ 紅玉リンゴがぎっしり!大人気の「伝統のアップルパイ」をまろやかで濃厚なロイヤルミルクティーとともに
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総支配人 佐々木一郎さんからの
メッセージ
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万平ホテルのリニューアルオープンを心待ちにされていた皆さまに、心より感謝申しあげます。

創業者である佐藤万平の「おもてなしは心なり、ホテルは人なり」という理念を第1に継承しつつ、次の100年後にも愛され続けるために新しい風を取り入れ、新鮮かつ温かみのあるホテルをつくりあげていきたいと思っております。スタッフ一同、皆さまの期待を上回るホスピタリティとご宿泊体験をお届けできるよう尽力してまいりますので、ぜひとも新しい万平ホテルでのひと時をご堪能ください。

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軽井沢への移動も、ラグジュアリーに。わずか10席という圧倒的なゆとり空間を誇る「プレミアムクルーザー」で、優雅なバス旅を楽しみましょう。今回は2日間、または3日間で周辺の見どころを訪ねる3つのコースをご用意しました。それぞれに北関東を代表する梅林をめぐり、いち早く春を告げる彩りを満喫していただきます。

Aコースは、初日の夕食と翌日の昼食、2度にわたって万平ホテルのメインダイニングでフランス料理を味わえるスケジュールです。世界遺産の富岡製糸場や、現代的な日本画に圧倒される軽井沢千住博美術館、そして広大な丘陵地に紅白の梅が咲く秋間梅林を訪ねます。

Bコースは、万平ホテルのお部屋をテラス付きも含む2タイプからお選びいただけます。3月3日の出発で海野宿をめぐり、古い町並みとひな飾りを堪能。マンズワイン小諸ワイナリーでは、通常非公開の地下セラー見学も。約10万本の梅が咲く箕郷梅林も圧巻です。

Cコースのみ3日間の旅で、日光金谷ホテルにも宿泊する旅程となっています。2つのクラシックホテルでお過ごしいただき、伝統のフランス料理の食べ比べもお楽しみください。偕楽園と秋間梅林という関東を代表する2つの梅林をめぐるのもこのコースの特長です。

魅力あふれる3コースから、心満たす春の旅をお選びください。

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