春の陽光が振り注ぎ、穏やかな風がやさしく頬を撫でるゴールデンウイークは絶好の旅行シーズン。今年は4月30日・5月1日・2日を休みにすると、8日間の大型連休に。またとない解放感とともに、旅への想いが大いに刺激されます。ゆとりのホテル連泊や地産のガストロノミー体験、プライベート観光感覚のタクシープランなど、当社ならではのこだわりを尽くした4つの旅で、皆さまの旅心もたっぷり満たされることでしょう。
最初にご案内するのは、世界遺産・嚴島神社がシンボルの日本三景・安芸宮島と、「安芸灘とびしま海道」をめぐり航きながら、瀬戸内の多島美を楽しむ3日間の旅です。その観光拠点となるのが、国際会議「G7広島サミット2023」の舞台にもなった「グランドプリンスホテル広島」です。各国首脳が集合写真を撮影したフォトスポットをはじめVIPをもてなした施設を追体験できるうえに、客室から望む瀬戸内の絶景を満喫できます。
嚴島神社の拝観は最終日のお楽しみとして、まずは景色も麗しい「安芸灘とびしま海道」へと繰り出しましょう。この海道は、広島県呉市の中心市街から南東に位置する下蒲刈島(しもかまがりじま)から愛媛県今治市の岡村島を橋で結ぶオーシャンロード。瀬戸内に浮かぶ島々を、庭園を渡る飛石にたとえて名付けられました。海道域には歴史と文化が息づく島が点在しますが、なかでも心癒されるのが大崎下島の「御手洗町並み保存地区」をのんびりと散策するひと時。江戸時代にタイムスリップしたかのような趣ある町並みや建造物の風情にふれることができます。
旅のハイライトは、嚴島神社の拝観です。ホテル前の桟橋から高速船に乗って渡り航くと、目に飛び込んでくるのは「令和の大改修」を終えて昨年約70年ぶりに蘇った大鳥居。海の群青色と大鳥居の鮮やかな朱色が織り成すコントラストは、息を呑むほどの美しさです。
安芸宮島に到着し、専門ガイドの案内とともに嚴島神社の拝観へ。その歴史を辿ると、推古天皇が即位した593年に創建された後、安芸守(あきのかみ)になった平清盛が厚く信仰し、1168年に現在のような海上社殿を造営したといわれています。国宝の客(まろうど)神社、国内有数の広さを誇る本社本殿、海上に浮かんでいるかのような能舞台など、雅やかにして厳かな寺社建築に思わずため息が出ることでしょう。
また、広島県内の世羅高原農場では、約200品種・約75万本のチューリップが鮮やかに咲く、「チューリップ祭」見学も。ご家族やお友達とともに、「和の旅」ならではの寛ぎの旅時間を楽しんではいかがでしょうか。
エキゾチックな雰囲気で旅人の心を虜にしてきた町、長崎。その魅力の1つが、夜景の見事さです。一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」に認定された夜景鑑光士約6,100人のアンケートで、上海、モナコとともに「世界新三大夜景」に選出されました。
ご案内する旅では、港町ならではの情緒あふれる夜景を心ゆくまで堪能いただくために、リゾートホテル「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」に2連泊。寛ぎに満ちたハーバースイートの窓辺から絵画のような港の風景を望み、バスルームから夜景都市の煌びやかさに酔いしれる、「殊の旅」ならではの贅なるひと時をお楽しみください。
ご希望の方は、「稲佐山展望台」の夜景ツアーもお楽しみいただけます。海と山に町が囲まれ港が湾曲していることも相まって、明かりが立体的に煌めく夜景はダイナミックにして絢爛。“1,000万ドルの夜景”と称される幻想美を体験できます。また、昼間の町めぐりは専用タクシーでどうぞ。長崎の見どころを、プライベート感覚で自由に観光していただけます。
長崎県は、離島が971島もある日本一の多島県。ちょっと足を延ばして、この地だからこそ叶う島旅を体験してはいかがでしょうか。最初に訪れるのは、ほぼ全域が西海国立公園に指定されるほど豊かな自然に包まれた五島列島です。
滞在先は、五島牛をはじめとした五島ガストロノミーを堪能できるスモールラグジュアリーホテル「五島リトリートray by 温故知新」。黒々とした岩肌の海岸線が続く鐙瀬溶岩海岸や、鬼岳(おにだけ)から町並みや周辺の島々を見渡すほどに、荒々しくも麗しい五島の大自然を実感いただけるでしょう。
もう1つのお楽しみは、話題沸騰のドラマの舞台「端島(通称:軍艦島)」の上陸クルーズです。専門ガイドの解説を聞くほどに、高度成長期を支えた炭坑労働の実情や住民の暮らしぶりが蘇ってきそうです。