弓なりの形で東西南北に広がる日本列島は、魅力あるディスティネーションの宝庫。その1つが全国に35カ所ある国立公園です。日本ならではの自然美から、この国の魅力を再発見しませんか。多彩な国立公園を「憧の旅」らしく仕立てた旅を皆さまにお届けします。
1つ目のコースは、新緑が輝く季節に「十和田八幡平国立公園」に連泊する3日間の旅。青森・岩手・秋田県にまたがるこの国立公園は、豊かな森、清らかな渓流、滝や湖に恵まれ、変化に富んだ自然を堪能できる場所です。
この旅の見どころは、陸上からは立入が禁止されているパワースポット「占場」や、神秘の入り江「イトムカの入り江」などを間近で楽しむことができる十和田湖の特別保護区をめぐるクルーズです。この船を運航しているのは、十和田湖に魅了された人々が結集し、かけがえのない瞬間を後世に伝えることを使命として立ち上げたネイチャーショップ「RIB Pioneer(リブパイオニア)」。最高速度約100キロの「RIB BOAT(リブボート)」と呼ばれる船は、小回りが利き、イギリスの特殊部隊にも採用されている安全性の高いボートです。案内するのは、世界の海を航海してきた現役の航海士。清々しい新緑の季節の十和田湖でしか出あえない、神秘的な風景と時のなかへ皆さまをご案内します。
お泊まりは宮大工が魂を込めて建てた名建築「十和田ホテル」に2連泊。威風堂々たる木造3階建ての館は、天然秋田杉の巨木が巧みに配されています。吹き抜けのロビー天井の意匠も必見です。全室レイクビューの客室から十和田湖の眺めをゆっくりとご堪能ください。
2つ目にご紹介するのは、手つかずの自然が残る隠岐諸島「大山隠岐国立公園」への旅です。隠岐諸島は島根半島から北へ約80キロ、都市から遠く離れた地。むき出しの地球と表現されるほど力強い風景が広がります。後鳥羽上皇や後醍醐天皇などが流された地として、その名を知る方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
隠岐諸島の大自然を満喫していただくため、海士町(あまちょう)に佇む「Entô」に2連泊。「遠島」を意味するこの離島ホテルは2021年に開業し、隠岐ユネスコ世界ジオパークの“泊まれる拠点施設”ともいわれています。全室オーシャンフロントの客室は、間口が広く横に広い空間。目の前に広がる島前(どうぜん)カルデラや行き交う船の姿を眺めながら、自然のなかに溶け込むような時間をお過ごしいただけます。夕食は、肥沃な大地が育んだ隠岐牛や、ブランド岩がき「春香」をコース料理で心ゆくまでお楽しみください。「ないものはない」を合言葉とする海士町への旅は、新しい贅沢を提案し、本当の豊かさを問うかけがえのない時間となることでしょう。
2日目には西ノ島町に渡り、摩天崖と呼ばれる高さ約257メートルの断崖絶壁をはじめ、奇岩群や洞窟群を間近で見ることができるチャーター船での国賀めぐりなど、隠岐の観光名所もお楽しみいただきます。最終日には、隠岐の島町にある屋那の松原・舟小屋群や「水若酢神社」へ。ここは全国最古の神社リストといわれる「延喜式神名帳」に、名神大社として記される由緒ある神社です。通常は入ることができない拝殿で、正式参拝にもご案内します。
両コースとも土曜日と日曜日を含む週末の旅。国立公園に宿泊するからこそ見ることができるとっておきの風景に包まれてみませんか。