[ 海外特集① ]
圧倒される力強さも、
心癒される愛らしさも、そのままに
野生動物が暮らす大自然のなかへ
WildEarth
(ワイルド・アース)
企画=寺澤欣吾/原田優美子/津田学洋
文=吉田千尋
どこまでも深いアフリカの森、果てしなく広がるサバンナ、南米の大湿原や、氷河がそびえるアラスカ……。地球という壮大な舞台では、想像を超える生命のドラマが繰り広げられています。驚きと感動があふれるその世界へ皆さまをご案内する旅が、「Wild Earth(ワイルド・アース)」です。
野生動物の観察ツアーといえば、体力的にハードな“冒険旅行”のイメージをお持ちの方も少なくないことでしょう。三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、その印象を大きく覆し、快適な環境とゆとりある日程で、動物たちが生き生きと暮らす姿に出あえるツアーを実現しました。2024年に発表してご好評いただいた第1弾に続き、アフリカや南米、北米などを訪ねる第2弾の旅をお届けします。
体力的なご負担や荷づくりの手間をできるだけ少なくするために、今回も連泊が中心のゆとりあるスケジュールです。宿泊先は、大自然に抱かれた環境でありながら、快適にゆったりとお過ごしいただけるホテルやロッジを厳選しました。動物たちの生態を踏まえて、出あう確率の高いベストシーズンに訪れるのも特長です。観察するだけで終わるのではなく、ネイチャーガイドの詳しい解説付きで知識も深まり、より一層豊かな感動を味わっていただくことができます。
動物観察に加え、美しさに思わず息を呑む絶景ポイントや、自然と共存する村など、その土地ならではの観光も散りばめました。
力強い生命の営み、まだ見ぬ自然や文化にふれる非日常体験の旅。「Wild Earth(ワイルド・アース)」を通じ、地球という舞台の懐の大きさを、心から実感していただけることでしょう。
荷物を持つポーターも手配!7名さま限定の貴重な旅
どっしりと座って群れを見守っているのは、「シルバーバック」と呼ばれるリーダー。若くて毛の黒いマウンテンゴリラたちのなかで、成熟して銀色に変わった凛々しい背中が威厳を放ちます。その近くでは安心しきったように母ゴリラが子どもをあやしたり、仲間同士でじゃれあったり……。勇ましい体格からは想像がつかないほど平和的で、愛情あふれる彼らの姿に、きっと驚かれることでしょう。
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リーダーを中心にグループで暮らすマウンテンゴリラたち。ストレスの少ない環境にいる野生のゴリラは、“煩悩のない人間”に例えられるほど性格が穏やか
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銀色の背中に威厳が漂う「シルバーバック」は、
群れの信頼を集めるリーダー
7名さま限定でご案内するのは、野生のマウンテンゴリラに出あえるルワンダの旅です。世界で約900頭、ルワンダ周辺の3カ国のみで生息する希少動物のマウンテンゴリラは、かつて絶滅の危機に瀕したことも。彼らを密猟などから守り、生態を研究するために、レンジャーたちがそれぞれの群れを毎日観察しています。
マウンテンゴリラを探すトレッキングでガイドを務めるのは、彼らの活動範囲を把握しているレンジャーたち。数時間の道のりを身軽に歩いていただくため、荷物を持つポーターも、お1人に付き1名手配しました。
レンジャーとの厚い信頼を築いているマウンテンゴリラたちは、7、8メートルほどの距離まで近づいても表情が穏やかです。ありのままの暮らしぶりを見ることができ、時には子どもが足元を駆け抜けることも。言葉に尽くせないほどの愛しさと感動が、絶え間なく押し寄せてくる体験です。
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金のマントをまとったようなゴールデンモンキーにも出あえる
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ゴリラトレッキングは1日3~6時間ほど歩き、約1時間観察ができる
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交代でカゴに乗ることで移動しながら休憩も
拠点のホテルで3連泊のゆとり野生のゾウやキリンの観察も
マウンテンゴリラ観察の拠点となるのは、トレッキングをするヴォルカン国立公園近くの「インガギ・パーク・ビュー・ロッジ」です。ゴリラが生息するサビニョ山を庭先から望むロッジタイプのホテルで、ゆったりと3連泊の滞在を楽しみます。
旅の後半は、アフリカゾウやキリンなどが観察できる、アカゲラ国立公園へ。サファリカーやボートに乗って野生動物の楽園を堪能し、公園内のホテルで2連泊します。湖や森が眼下に広がるホテルからの眺めも格別です。
貴重で心温まる出あいが待つルワンダの旅は、雄大な自然の風景とともに忘れ得ぬひと時となることでしょう。
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湖と森の壮大な景色が広がるアカゲラ国立公園のホテル「マンティス・アカゲラ・ゲーム・ロッジ」
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ゴリラ観察の拠点となるヴォルカン国立公園近くの「インガギ・パーク・ビュー・ロッジ」客室
サバンナを一望するホテルで3連泊し、特別な環境を堪能
新鮮な草を求め、サバンナを大移動するヌー。大地を揺るがすような彼らの姿がマサイマラ国立保護区で見られる絶好のシーズンを狙った、ケニアの旅をお届けします。さらにこのエリアの動物観察といえば外せないのが、いわゆる「ビッグファイブ」、ライオン、アフリカゾウ、ヒョウ、サイ、バッファローです。三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、アフリカを象徴するビッグファイブとの出あいも、より深く豊かな体験として楽しんでいただくことにこだわりました。
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7月~10月は、100万頭以上ともいわれるヌーがマサイマラに大移動
その1つが、ありのままの動物たちが見られる滞在先です。マサイマラ国立保護区の「マラ・セレナ」は、大草原の中心に佇むホテル。移動するヌーが水しぶきを上げながら飛び込むマラ河と、サバンナを一望する風景のなかで、人の存在など気に留めることなくのびやかに暮らす動物たちのドラマを目の当たりにできます。国立保護区内のサバンナを駆け抜けるサファリドライブとともに、このホテルの贅沢なロケーションもたっぷりと味わっていただきたく、3連泊というゆとりある滞在を叶えました。
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サバンナが広がる壮大な景色のなかで滞在できる「マラ・セレナ」
敷地内に動物たちの水場夜の生き物も観察できる
旅の最後に訪れるアバーディア国立公園では、いながらにしてサファリの環境が満喫できる「ジ・アーク」に宿泊します。敷地内にある水場は、ゾウやバッファロー、クロサイなどが昼夜を問わずやって来るオアシス。観覧デッキでのんびりと寛ぎながら、動物たちの姿を楽しめるのも、このホテルの醍醐味です。夜には動物が訪れたことを知らせるブザーが鳴るので、貴重な生き物に出あえるチャンスも。
アンボセリ国立公園では、キリマンジャロを望む「ソパ・ロッジ」に2連泊します。アフリカ大陸最高峰の美しさとともに、大小さまざまな動物たちが見られる楽園を味わいましょう。
長時間の陸路移動は避け、2度の航空機移動を挟んで最大8回のサファリドライブを予定するなど、お疲れなく広大なサバンナを満喫していただける工夫も凝らしています。ゆったりと快適に、動物たちの力強さを肌で感じることのできる旅をご堪能ください。
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水場にやってくる動物たちをデッキから観覧できる「ジ・アーク」
野生動物が暮らす大自然のなかへ WildEarth(ワイルド・アース)
世界が憧れる高い遭遇率の観察拠点で、ゆとりの2連泊
南米の森で最強の捕食者とされ、先住民の言葉で「一突きで仕留める者」という意味の名を持つといわれるジャガー。古代には神として信仰された歴史もあり、圧倒的な存在感を放つその姿に遭遇すれば、人々が抱いた畏怖の念を実感できるのではないでしょうか。
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「ロゼット」と呼ばれる、バラの花が開いたような美しい柄が特徴のジャガー
動物観察で絶大な人気を誇るジャガーですが、生息域が限られ、なおかつ群れをなさない孤高の彼らを見つけることは困難です。そのなかでも最も遭遇率が高いとされる貴重なエリアが、ブラジルの大湿原パンタナール。日本の本州に匹敵するほど広大な楽園をめぐる拠点の1つがポルトジョフレという街ですが、ホテルの数が少ないので予約が取りづらく、滞在が難しい場所でもあります。
今回の旅ではそんなポルトジョフレに2連泊という、一般的なツアーではまず見られない特別な日程を実現しました。3日にわたって3回ものジャガー観察サファリが可能となり、遭遇の確率がぐんと高まります。ボートに乗って半日または終日、たっぷりと時間をかけて探索することができるのも、連泊するからこその贅沢な体験です。
水辺を進めば、かわいらしいオオカワウソや、狩りをする野鳥たちの姿が楽しめ、飽きることがありません。そしていよいよ、茂みのなかから悠々と現れる王者を発見すれば、その神々しさに思わず言葉を失うことでしょう。
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宿泊先が限られるエリアで、設備の整ったホテルにゆったり連泊し、ジャガー探索へ(客室は一例)
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ボートサファリでジャガーを間近に観察
今だけの絶景に出あえる神秘のレンソイス白砂丘へ
ジャガー観察の前に宿泊する北パンタナールでも2連泊し、ドライブサファリやナイトサファリを楽しみます。愛くるしいカピバラ、迫力満点のパラグアイカイマンなど、珍しい生き物たちとの出あいを満喫しましょう。
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南米固有のカピバラは、10~20頭ほどの集団で暮らす
旅の後半は、神秘の絶景が待つレンソイス白砂丘へ。真っ白な砂丘と、この時期だけ現れる青い湖との共演は、まさに唯一無二の景観です。ドライブで青と白が織り成す不思議な世界を体感し、さらに遊覧飛行で上空からの美しい眺めも楽しみます。
生命の力強さを感じ、自然の彩りに心震わせる旅で、大いなる地球の息吹きを体感してみてはいかがでしょう。
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雨季になると地下水が上がり、美しい湖が出現するレンソイス白砂丘
狙っているのは、サケの群れ 迫力ある生命のドラマ
轟音を立てて流れ落ちる滝で、何かを待ち構えるヒグマ。河面から魚が跳ね上がった瞬間、驚くほどの素早さでその姿に食らいつきます。滝の上で、下で水しぶきをあげ、時には小競り合いをしながら次々と狩りをするヒグマたち。その周りでは、おこぼれにあずかろうとカモメたちが飛び交います。約2,000頭ものヒグマが生息するアラスカのカトマイ国立公園で、サケの遡上がピークを迎える7月だけに見られる、圧巻の光景です。
1年の大半が雪と氷に閉ざされるアラスカでは、夏が訪れると一気に緑が芽吹き、日射しあふれる短い季節を謳歌するように動物たちの動きも活発になります。大集結してサケを狙うヒグマたちの姿は、生命が輝くこの季節の象徴といえるでしょう。8月に入るとサケの遡上とともにヒグマも移動するため、貴重な光景がこの場所で見られるのは2、3週間ほど。世界中の人々を惹きつけて止まない期間限定の光景を、ぜひ目に焼き付けましょう。
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ヒグマが暮らすカトマイ国立公園では、驚きの光景が広がる
氷河の谷を飛び越える圧巻のデナリ遊覧飛行
夏の陽光に照らされた氷河が、独特の美しさを放つのもこの時期です。何万年もの時をかけてつくり上げられた大自然の芸術を、さまざまな楽しみ方で体感していただく贅沢なひと時もご用意しています。アラスカ鉄道展望車やクルージング、そして空からは、小型機での遊覧飛行も。北米大陸最高峰のデナリ山や氷河の谷を飛び越える大迫力の景観のなかに、カリブーやヘラジカなど、たくましく生きる野生動物を発見できるかもしれません。
厳しい極北だからこそ、生命の煌めきが際立つアラスカ。どこよりも輝く夏を探しに、出かけてみませんか。
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雄大なデナリ山とデナリ国立公園を上空から眺める遊覧飛行
「WildEarth」ツアーの海外旅行説明会を4月24日に開催予定です。
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