[ セレナーデ時間 ]

季節の表情と音楽に誘われて

2025年
秋のセレナーデ時間
いよいよ開演

企画=大泉千晶 文=小野瀬宏子
  • イメージ イメージ バッハウ渓谷は10月中旬から11月にかけて黄葉の見頃を迎える

「秋」とひと言でいっても、時期により黄葉の色づきや街の雰囲気はまったく異なります。今秋は出発時期によって異なる、それぞれの季節の趣をお楽しみいただける4つの基本コースをご用意しました。昨年ご好評いただいたセレナーデ号船内での音楽イベントも開催。心豊かな船旅へ、さあ出発!

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穏やかな時がゆったりと流れる
初秋のリバークルーズを堪能

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のどかな河畔のぶどう畑や心に染みるチターの音色

10月初旬に出発するこのコースは、比較的過ごしやすい気候のため、開放感のある屋上デッキから眺望をお楽しみいただくにはおすすめの季節です。コブレンツやコッヘム、ベルンカステル・クースなど小さな街々が点在するモーゼル河では、午後の明るい時間帯に航行を予定。河幅が狭く、船のそばにのどかな街並みやぶどう畑が広がります。ゆっくりと変わりゆく景色は、リバークルーズでしか出あえないもの。陽を受けて輝く水面や、旅情あふれる河畔の風景。どれもが心に深く残る旅の名場面となるでしょう。

また、この時期は散策にもぴったりです。街の魅力を存分にお楽しみいただけるよう、今年は寄港地観光をさらに充実させました。たとえば、旅の序盤にはケルン観光へご案内。ケルン大聖堂の見学や旧市街の散策などをお楽しみいただいた後、ベートーヴェンの生誕地であるボンにも訪れます。生家は「ベートーヴェンハウス」という博物館になっており、直筆の楽譜などを展示。偉大な作曲家の情熱をご体感いただけるでしょう。そして、ライン古城渓谷では「しっかり観光」でローレライの展望台へご案内します。丘の上からライン河を眺めると大きく蛇行していることが一目瞭然です。船上からの眺めとはひと味違う“父なる大河”のダイナミックな風景をぜひご覧ください。

  • イメージ イメージ “ラインの真珠”と呼ばれるリューデスハイムにはぶどう畑が広がる
  • イメージ のんびりと楽しめるコッヘムの街歩き
  • イメージ トミー・テマーソンさんが奏でるチターは癒しの音色

また、船内での音楽イベントとして、世界屈指のチター奏者の1人であるトミー・テマーソンさんによるコンサートを開催。映画『第三の男』のテーマ曲など、どこか温かみを感じる独特な音色をご堪能いただけます。

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落ち着きのある仲秋の旅情に浸り、
個性豊かなドイツの街めぐりを

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歴史を体感する街歩きや音楽と食の楽しみも多彩に

秋の訪れをはっきりと感じる10月中旬に出発するこのコースでは、しっとりとした雰囲気に包まれるライン古城渓谷クルーズや、見どころ豊富な街々をめぐります。

アシャッフェンブルクでは、17世紀初頭に建てられたヨハニスブルク城を見学。マイン河沿いに堂々と建つ巨大な城は、当時のマインツ大司教の権力の強さを象徴するようです。ロマンチック街道沿いの街、ローテンブルクは何といっても色とりどりの街並みに目を引かれます。“中世の宝石箱”という呼び名にも納得です。一方、旧市街が城壁に囲まれたニュルンベルクの街並みは、落ち着いた色調が印象的。高台に建つ皇帝居城、カイザーブルクから街を眺めてみてはいかがでしょう。

  • イメージ イメージ 伝統的な木組みの家々が並ぶローテンブルク

寄港地観光に加え、船内では舌と耳でドイツをお楽しみいただけるイベントも。バイエルン州に入ると、このコースだけの楽しみとして、船員や添乗員が中心となって地元のビールをはじめ、プレッツェルやソーセージなどをご用意する「船内オクトーバーフェスト」を開催。秋にミュンヘンで行われる世界的なビールの祭典です。レストラン内の飾りつけや音楽でちょっとしたお祭り気分も味わっていただけます。

クルーズの終盤には、音楽イベントで芸術の秋に浸ります。“大聖堂の雀たち”と呼ばれ、世界的に知られる「レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊」出身者によるコーラスのコンサートを開催します。心に響く美しいハーモニーをお楽しみください。

また、マイン河には水門や閘門が多いのも特徴の1つ。標高400メートルを超えるヨーロッパの分水嶺を超えていくドラマティックなルートです。船で通過する瞬間をセレナーデ号のラウンジ前方からご覧いただけます。ヨーロッパリバークルーズの醍醐味をぜひご体感ください。

  • イメージ イメージ ヴュルツブルクの街を見下ろすように建つマリエンベルク要塞
  • イメージ 4つの塔がそびえるヨハニスブルク城は迫力満点
  • イメージ 「レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊」出身者によるコーラスは清らかな響き
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錦秋に染まるバッハウ渓谷と
輝きあふれるブダペストの夜景

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美しい景色、美しい音色 感動のハーモニーをお届け

10月下旬から11月初旬に出発する秋限定のこのコースは、ちょうど黄葉のベストシーズンを迎えます。色とりどりの風景をたっぷりとお楽しみいただけるよう、今年は河の上りと下りで3クルーズを催行予定です。

“母なる大河”とも呼ばれるドナウの船旅のハイライトの1つが、世界遺産のバッハウ渓谷クルーズ。河畔に広がるぶどう畑は、この季節にしか見られない鮮やかな彩りに染め上げられます。輝くような黄葉と、古城や昔ながらの街並みとが調和した風景は、大自然と歴史がつくりあげた芸術作品といえるでしょう。ぜひ、雄大な眺望を楽しめる屋上デッキから秋景色をご堪能ください。

  • イメージ イメージ 錦秋のバッハウ渓谷クルーズは息をのむほどの美しさ

そして、自信を持っておすすめする、もう1つの必見の美景がブダペストの出入港クルーズです。国会議事堂やセーチェーニ鎖橋などが黄金色の灯りに照らされ、街並みの美しさをより一層際立たせます。ライトアップされた景色は、街中よりも船上から眺めてこそ、そのまばゆい美しさを臨場感とともに味わえるでしょう。幻想的な光の世界に身も心も包まれる。そんな感動体験が待っています。

シュテファン大聖堂や王宮など、ウィーンの見どころにもご案内するこのコースでは、出発日により異なる船内音楽イベントをご用意しました。先発の2クルーズでは、ウィーン国立音楽大学卒業生で編成されたカルテットグループによる四重奏コンサートを開催。国内外での演奏経験も豊富な実力派です。11月出発の3クルーズ目には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが登場し、世界トップクラスの演奏を披露します。音楽の都ならではの贅沢なひと時は、忘れられない旅の思い出になるでしょう。

  • イメージ ブダペストの夜景は船上から眺めるのがおすすめ ぜひ記念に写真撮影を
  • イメージ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバーの 船内コンサートで贅沢なひと時を(写真はイメージです)
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煌めくウィーンの街や
3つのクリスマスマーケットを満喫

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この季節ならではのファンタジックな見どころへ

11月中旬に出発するこのコースは、Cコース同様、バッハウ渓谷クルーズやブダペスト夜景クルーズ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる船内コンサートに加え、2日間のウィーン観光にもご案内。両日とも午後は自由行動で、さまざまな見どころを効率よく回り、歩き疲れを軽減できるように、2日間ご利用いただける公共交通機関の無料パスをお配りします。トラムや地下鉄を利用して豊富な見どころへ。また、この時期は街中が豪華なイルミネーションで飾られます。特にシュテファン大聖堂付近は見応えがある人気スポットで、地下鉄の駅からすぐ近く。こうした大型バスが入れない場所へも無料パスを使い、訪れることができるので、ぜひご活用ください。

  • イメージ イメージ 夜には壮麗なイルミネーションが輝くウィーンの街

この季節ならではの見どころとして、日中の観光で3カ所のクリスマスマーケットへご案内。シェーンブルン宮殿の庭園で開催されるクリスマスマーケットは、壮麗な宮殿を背景に、優雅な気分でお楽しみいただけます。リンツは地元の人々も多く訪れ、アットホームな雰囲気です。旅の最後はドイツへ。ミュンヘンでは、ホットワインを片手に、たくさんの屋台が並ぶ賑やかなクリスマスマーケットをご満喫ください。

  • イメージ イメージ シェーンブルン宮殿前でのクリスマスマーケット ©Anna Saini
  • イメージ 11月下旬に訪れるミュンヘンはクリスマスムードたっぷり
  • イメージ クリスマスマーケットでお土産探しも楽しそう
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