[ 海外特集② ]

それは、いつもとはまったく異なる空間体験

イタリア4大芸術を貸切見学

企画=古澤雅史 文=吉田千尋
  • イメージ イメージ

2025年3月も大好評を博した、イタリアが誇る世界遺産の貸切見学。この秋は、4大モニュメントすべてを1度に堪能できる、もはや当社の王道ともいえるコースに加え、南イタリアやフィレンツェなど各地での観光とともに、一部の貸切見学に参加できる旅もご用意しました。皆さまは、ミケランジェロ? ダ・ヴィンチ? それとも、すべてをご覧になりますか?

  • イメージ イメージ

〈 Aコース 〉
実りの季節の美食とともに 4大モニュメントを堪能する

バチカン美術館にあるシスティーナ礼拝堂、フィレンツェでは花の大聖堂(ドゥオモ)、ヴェネツィアでは豪華絢爛なサンマルコ寺院、ミラノではダ・ヴィンチ作の『最後の晩餐』……。名立たる傑作を待ち時間なく1度にめぐることができるのは、貸切見学だからこそ。当社ならではの贅沢な時間を味わい尽くす王道コースが、今年も登場です。

  • イメージ イメージ 今年5月、新教皇を選ぶ「コンクラーベ」が行われたシスティーナ礼拝堂

フィレンツェでは、フェラガモの宮殿で特別晩餐会を開催します。香り高い白トリュフや新物のオリーブオイルを味わうなど、旬を愛でる体験もたっぷり。芸術に心震わせ、美食に酔いしれるひと時を、ぜひご堪能ください。

  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ レオナルド・ダ・ヴィンチの名作『最後の晩餐』を通常は実現しない日本語ガイドの説明付きで鑑賞
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

〈 Bコース 〉
南イタリアの絶景をめぐりローマで貸切りのバチカン美術館へ

各都市の観光とともに、貸切見学の一部にご参加いただける新コース。1つ目にご紹介するBコースは、南イタリアの絶景を楽しみながら、バチカン貸切りが待つローマへ向かう旅です。公共交通機関が少なく、イタリア人もあまり足を延ばすことがないこのエリアには、知られざる美しい村が数多く点在しています。その景色を丹念にめぐり、趣あふれるホテルに滞在しながら、アッピア街道を北上します。

最初に立ち寄るアルベロベッロでは、とんがり屋根の住居が軒を連ね、おとぎの国に舞い降りたかのよう。近郊のホテル敷地内にある伝統的な家のスタイル「トゥルッリ」を取り入れたエリアで、音楽やダンスとともに郷土料理を味わいましょう。

  • イメージ イメージ アルベロベッロ近郊では、絵になるキノコ型の建物に囲まれてパーティも

マテーラ歴史地区は、岩肌を埋め尽くすような洞窟住宅群が圧巻です。この住居を改築したラグジュアリーホテルで、伝統と現代が融合した見事な空間をお楽しみいただきます。

  • イメージ 道が狭く坂の多いマテーラ旧市街はApe(アペ)というかわいい乗り物でラクに移動
  • イメージ 南イタリアのマテーラでは洞窟住宅を改築した 「アクアティオ ケープラグジュアリーホテル& スパ」に宿泊
  • イメージ イメージ これぞ宿泊者の特権。白い岩肌が染まりゆくマテーラの夕景に、思わず目を奪われる

美しい海岸線に目を奪われるアマルフィでは、小さな街のなかにあるホテルに連泊。散策やショッピング、カプリ島に足を延ばすなど、優雅な滞在をたっぷりと満喫できるひと時です。

モッツァレラの本場パエストゥムなど、各地の素朴な南イタリア料理も大きなお楽しみ。そして最後はバチカン美術館での夜間特別鑑賞で締めくくる、多彩な文化を満喫できるコースです。

  • イメージ アマルフィの街中にあるホテル「レジデンス」で連泊、映画のワンシーンのような絵になるひと時を
  • イメージ アマルフィへ向かう途中で立ち寄るパエストゥムでは、できたてフワフワのモッツァレラをどうぞ
  • イメージ イメージ
  • イメージ イメージ

〈 Cコース 〉
フィレンツェに6連泊し花の大聖堂の貸切を楽しむ

1都市に滞在する日々のなかで貸切見学に参加できる、2つのコースもご用意しました。どちらもガイドブックにはない「地元目線」にこだわり、現地在住のコンシェルジュスタッフが朝晩や自由行動を含む過ごし方のオリエンテーションを開催。豊富な地元の情報で、滞在をサポートします。といっても自由行動が中心ではなく、2~3泊では訪れることのできない名所を多く組み入れているのも特長です。

Cコースでは、フィレンツェ旧市街の中心部に6連泊し、花の大聖堂の貸切見学を堪能します。“屋根のない美術館”といわれるフィレンツェは、あまりの見どころの多さに、再訪を望む方が多い街。フェラガモが所有する宮殿での晩餐会や、「選べる観光」で職人技を体験するなど、街の魅力を満喫できるひと時を盛り込みました。

  • イメージ 地元の人が「本当は教えたくない」というフィレンツェ郊外の名店で、名物のTボーンステーキ「ビステカ・アッラ・フィオレンティーナ」を召しあがれ
  • イメージ フィレンツェの「選べる観光」ではフレグランスの調香体験などをご用意

修復を繰り返して再び歩けるようになった、ヴァザーリの回廊にもご案内します。メディチ家が離宮ピッティから執務のヴェッキオ宮殿まで、外に出ることなく通れるようにした回廊を歩く、貴重な機会です。

  • イメージ イメージ ヴェッキオ橋の上、メディチ家の通ったヴァザーリの回廊(赤枠部分)を歩き、歴史を体感。ピッティ宮殿ではボーボリ庭園へご案内

2、3泊では訪問できない郊外を楽しめるのも、長期滞在だからこそ。年に数回のみ特別運行されるオルチャ鉄道の蒸気機関車で、白トリュフ祭りが開催される村を訪れます。車内では地元の人々とともにのどかな丘陵地帯の眺めを楽しみ、下車後は名産のワインや白トリュフ料理をご堪能ください。

再訪の方も、はじめての方も、トスカーナ地方の豊かな秋に魅了されることでしょう。

  • イメージ イメージ トスカーナの丘陵地を走り、トリュフ市が開かれるサン・ジョバンニ・ダッソへ
  • イメージ 時速50キロ前後でのんびり走るオルチャ鉄道の蒸気機関車で田園風景のなかへ
  • イメージ 香り高いトリュフをたっぷり使った料理もこの時期ならではの大きなお楽しみ
  • イメージ イメージ

〈 Dコース 〉
古の都ローマに滞在しバチカン美術館で貸切鑑賞

もう1つは、ローマに滞在し、バチカン美術館の貸切見学に参加するDコースです。スペイン広場まで徒歩約5分のホテルに6連泊し、さまざまな時代を受け継ぐ街を楽しみます。かつてローマ教皇の避暑地だった美しい村カステル・ガンドルフォは、当社初公開。ゆとりある連泊の旅ならではのお楽しみです。

  • イメージ イメージ ローマ郊外へ小旅行。教皇が愛した美しい避暑地カステル・ガンドルフォへ

また、通常は入ることのできない個人の邸宅を訪問するなど、特別な体験も散りばめました。コロッセオの見本になったともいわれるマルチェロ劇場では、今もここに暮らす人の住まいを見学します。

  • イメージ 約2,000年前の遺構でありながら今も人が暮らすマルチェロ劇場で住まい(赤枠部分)を見学する貴重な機会も
  • イメージ 屋上のテラスも心地良い、ローマ市街目抜き通り近くのホテル「モーツァルト」で6連泊

さらに、長い歴史のなかで教皇が敵から逃れるために何度も通った、サンタンジェロ城とバチカン宮殿を結ぶ秘密の通路パセットを歩いてみる時間も。ほかにもその存在すらあまり知られず、通常は関係者以外入れないバチカンの教皇庁聖音楽アカデミーなど、一般のツアーではまず味わえない体験を惜しげもなく盛り込みました。多彩なローマに出あえる旅で、心に深く刻まれる時間をお過ごしください。

  • イメージ 教皇の隠れ家にもなった守りの砦サンタンジェロ城
  • イメージ バチカン宮殿とサンタンジェロ城を結ぶ教皇が通った秘密の通路パセットを歩く
  • イメージ 大オルガンが迎える教皇庁聖音楽アカデミーを特別見学
  • イメージ 建物には「教皇庁聖音楽アカデミー」と書かれている
  • イメージ イメージ

〈 Eコース 〉
南北縦断のロングコースで4大モニュメントすべてを堪能

南イタリアから北上してローマへ向かうBコースと、4大モニュメントをすべて貸切るAコースを1つにした、16日間のEコースもご用意しています。イタリアのかかとから付け根まで、各地での特別プログラムを味わえる、ほかでは実現しない旅です。

圧巻の感動体験を、より多くの方へ届けるために誕生した5つの旅。この秋はぜひ、イタリアの芸術と美食をお好みのコースでご堪能ください。

  • イメージ イメージ

*******************
「時間と空間の特別」を皆さまへ
旅行営業部長 古澤雅史
*******************

「〇月〇日発は、『最後の晩餐』鑑賞確約」―巷のそんな旅行広告やパンフレットを見ていると、イタリアの観光名所は入場するだけでも大変であることが伝わってくる。つまり、確定日以外は代替観光になるようだ。さて、あの名画の代わりなどあるのだろうか?

話は変わって、先日プライベートでイタリアを訪れた。残念ながらあまり時間はなく、ローマとフィレンツェを急ぎ足で。好適シーズンではあったが、昨年秋にお客さまと貸切参観を体験した私にとって、もはや「イタリアの日常」は受け入れ難かった。バチカンでは入口ゲート近くに列がなされ、予約をしていたにもかかわらず、ずいぶんと後方に並ばされた。当然、内部も大混雑で、システィーナ礼拝堂は朝のラッシュのよう。フィレンツェ大聖堂はぐるりと裏まで行列が延びており、もはや入場を諦めた。

当社のお客さまには、ぜひ心のゆとりをもって旅してほしい―常にそう願っている。昨年の旅ではイタリアは再訪の方も多く、「今度はこの街でもっとゆっくりしたい」という声も耳にした。今年の秋の特別企画は、イタリア深南部プーリア州とバチカンナイトを。フィレンツェやローマでは立地にこだわり、旧市街中心部で6連泊にふさわしいホテルを見つけてきた。滞在中は、周遊型では組み入れられないプログラムを随所に散りばめている。視点を変えて仕立て直したイタリアの誇る4大モニュメントへ、いざ!

イタリア特別企画の旅の詳細を見る