好奇心を輝かせ、ワクワクする気持ちで、揺るぎないこだわりとともに楽しむ「憧の旅」。今回は、日本の豊かな大自然のなかに浸る、南へ北へと向かう2つの旅をご紹介します。沖縄では、離島に暮らすように滞在する旅を。北海道では、美しい「タンチョウ」を探しに行く旅へ。
透明度の高い海が広がり、手付かずの自然が残る八重山諸島。そのなかの1つ、竹富島は珊瑚礁が隆起してできた、外周わずか9.2キロほどの小さな島です。赤瓦屋根の古き良き町並みが残り、ゆったりとした島時間が流れています。
これまでは、石垣島など八重山諸島への旅を企画してきましたが、「竹富島への旅も企画して欲しい」というお客さまのご要望もあり、今回はじめて竹富島に滞在する旅をご用意することができました。宿泊先となる「星のや竹富島」は、この島の貴重な伝統を感じながら、暮らすように滞在することができる唯一無二のリゾートホテルです。
客室は琉球赤瓦の屋根、琉球石灰岩を積んだ石垣、珊瑚の白砂が敷かれた庭、「ヒンプン」と呼ばれる魔よけの役割を担う母家と門の間の塀など、竹富島の伝統的な様式に沿った建築。風が吹き抜けるリビングで、テレビや時計もない非日常の時間をのんびりとお過ごしください。
お食事はコース料理で「島テロワール」に舌鼓。八重山諸島ならではの自然環境や、歴史に育まれた食文化をお楽しみいただきます。滋養豊かな海で育った車エビ、祝いの席で振る舞われるヤギ、独自の製法でつくられた醤油、「命草(ぬちぐさ)」と称されるハーブなど、豊かな食材を活かし新たな発想でつくられた美食をご堪能ください。
1日目は石垣島へ渡り、川平湾グラスボート遊覧へ。「西表島・由布島観光プラン」を選択した場合、3日間で八重山諸島4島をめぐることができるコースとなります。
2日目は、「お宿滞在プラン」と「西表島・由布島観光プラン」からお好きなコースを。「お宿滞在プラン」では、竹富島散策やホテル主催のアクティビティなどでご自由にお過ごしください。「西表島・由布島観光プラン」では、東洋のガラパゴスといわれる西表島をめぐります。日本最大級のマングローブ林である仲間川をクルーズしたあとに、水牛車にゆられて由布島へ。出発日は11月3日。この時期の八重山諸島の平均気温は約23度と過ごしやすい季節です。晴天率も高く、青い海と空の絶景や、夜は煌めく満天の星などが期待できます。
純白の体と漆黒の翼、真紅の頭頂部が特徴のタンチョウ。国の特別天然記念物に指定され、その優美な姿を見るために全国から多くの人々が北海道を訪れます。
このタンチョウを“探し行く”「憧の旅」ならではの旅をご用意しました。ネイチャーガイドとともに、手付かずの広大な水平景観が魅力の「釧路湿原国立公園」などへ探しにいきます。白銀の世界を、宝探しをするようにスノーブーツで歩き回る、好奇心を刺激する旅です。
タンチョウの給餌場は12月下旬から1月にメインシーズンを迎えますが、出発日を11月下旬に設定。メインシーズン中は観光客で賑わい、車の渋滞などにより自在に動くことが困難になります。今回の旅では、当日の天候や情報をもとにネイチャーガイドがルートを検討し、給餌場やタンチョウの寝床などをめぐります。臨機応変に動くことにより、大自然のなかのタンチョウに出あう可能性が高まります。また、幻想的な光景を見ることができるのも、タンチョウを知り尽くしたネイチャーガイドと一緒だからこそ。予想ができない旅のワクワク感が満載です。
宿泊先は「釧路湿原国立公園」内にあるホテル「ぽん・ぽんゆ」。2024年9月、世界的な建築家・隈研吾さんが建物の設計、日本を代表するデザイナー・原研哉さんがスタイリングを手がけ、温泉宿泊施設を改修して生まれ変わりました。太古から積み重なった地層を通ってきた源泉100パーセントの湯がたっぷりと注がれる大浴場で、ゆっくりとお寛ぎください。