古城が佇むバッハウ渓谷クルーズや、煌めく街々でのクリスマスマーケット、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバーによる船内コンサートなど。楽しみ満載の11月17日乗船のドナウ河クルーズに、2つの新たな寄り道コースが加わりました。イタリアでは、感動の声を多数いただいているバチカン美術館などの貸切見学へ。パリでは、クリスマスムードあふれる街をご満喫いただきます。魅力が盛りだくさんの寄り道で、心躍るセレナーデ時間をたっぷりとお楽しみください。
フィレンツェのシンボル、花の大聖堂(ドゥオモ)は連日多くの観光客で賑わう
バチカン美術館は、世界でも指折りの来館客数を誇り、連日多くの人々が訪れています。入場するまでの長蛇の列にはじまり、館内も大混雑。お目当ての作品をじっくりと鑑賞するには、なかなか難しい状況といわれています。
せっかく、イタリアを訪れるなら、心ゆくまで芸術を味わいたい。そんなお客さまの願いを現実のものに。バチカン美術館の閉館後に、三越伊勢丹ニッコウトラベルのお客さまだけが体験できる夜間貸切特別鑑賞へご案内します。
ひっそりと静まり返った館内は、日中の喧騒が噓のよう。1つひとつの作品と向き合う貴重なひと時がはじまります。数多い見どころの1つが、「地図の間」です。その名のとおり、フレスコ画で描かれた地図がまっすぐな通路の左右に40枚も並びます。教皇グレゴリウス13世の命により、天文学者イニャーツィオ・ダンティが制作を担当したといわれています。地図の緻密さや美しさもさることながら、天井にほどこされた見事な装飾にもぜひご注目ください。
フィレンツェ・シニョーリア広場の『ペルセウス像』
バチカン美術館の「地図の間」では当時の測量技術をうかがい知ることができる
そして、館内で最後にご案内するのはシスティーナ礼拝堂。ミケランジェロの代表作『最後の審判』は、思わず息を呑むほどの大迫力。通常、礼拝堂では会話することもままならないなか、縦が約13メートル、横が約12メートルにおよぶ大作を、ガイドの説明とともに細部までゆっくりと鑑賞できるのは貸切りならではの特権です。
今年5月にコンクラーベ(教皇選挙)が行われたシスティーナ礼拝堂
さらに、夜間貸切特別鑑賞はフィレンツェでもご案内します。入場するまで2時間以上待つこともしばしばといわれるほど人気が高い、花の大聖堂(ドゥオモ)です。この地のシンボルでもある大聖堂の建設は、1296年にスタートしましたが、何度も中断を繰り返し、現在私たちが目にする姿が完成するまで、約600年もかかったそうです。荘厳な大聖堂内部の天井に描かれているのは、『最後の審判』のフレスコ画。見つめているうちに神聖な気持ちに満たされていくでしょう。今回の貸切鑑賞では大聖堂の音楽監督が、パイプオルガンの仕組みについて説明してくれます。普段はなかなか間近で見ることのできないパイプオルガンをご覧いただける貴重な機会です。
花の大聖堂(ドゥオモ)では、通常の時計と逆回りで動く「ウッチェロの時計」も必見
フィレンツェでは、とびきりの時間を味わう体験も。通常非公開のフェラガモが所有する宮殿「パラッツォ・カポーニ」で特別晩餐会を開催。約500年の歴史を持つ建物は、今も品格が漂います。この宴に花を添えてくれるのが、フィレンツェオペラ座で活躍するカルテットと歌い手による音楽です。優雅な空間で、贅沢な時間をお楽しみください。
また、今年は25年に1度の「聖年」です。サン・ピエトロ大聖堂の「聖なる扉」を教皇が開くことで聖年がはじまり、閉じることで終わりを告げます。この特別な年に、特別な体験がたっぷり詰まったイタリアの“寄り道”を楽しんでみませんか。
見事なフレスコ画に彩られたフェラガモ所有のパラッツォで晩餐会を
大空間に圧倒されるサン・ピエトロ大聖堂では「聖なる扉」の見学も