世界の豪華客船の代名詞ともいえる「クイーン・エリザベス」が、来年のゴールデンウィークに合わせ、3年ぶりに日本に帰ってきます。今回ご案内するのは、2018年の改装で船内設備が一新された3代目クイーン・エリザベスで航く2つの横浜発着クルーズ。英国の伝統が息づく船内での優雅で格調高いおもてなしの数々はもちろん、三越伊勢丹ニッコウトラベルのお客さま専用のバスでめぐる独自の寄港地観光や地元で評判のレストランでのお食事、本場の郷土料理も見逃せません。万全の感染症対策のもと、万感胸に迫る贅沢な旅の時間をお届けいたします。
今回、クイーン・エリザベスでご案内する1つ目のコースは、横浜を出て台湾、石垣島、沖縄本島をめぐる航路です。まずは、出港後2日間の終日航海で、英国伝統のアフタヌーンティーや大劇場でのショーといった豪華客船ならではのゆったりした非日常の時間を満喫。心華やぐ女王船クルーズで、最初の寄港地である台湾東岸の花蓮へと向かいます。
花蓮観光のハイライトは、台湾随一の景勝地として知られる太魯閣(たろこ)渓谷。高さ1,000メートル以上の大理石の岩盤を、何万年もの歳月をかけて川が侵食してできた渓谷はまさに圧倒的な迫力。約20キロにも渡るその断崖絶壁は、〝台湾のグランドキャニオン〟と呼ばれるにふさわしいダイナミックさといっていいでしょう。寄港地観光はすべて、三越伊勢丹ニッコウトラベルのお客さま専用のバスでご案内するので、気ぜわしさを感じることなく、またほかの観光客の方へ気を使わずに、見どころをじっくりお楽しみいただけます。
沖縄本島の寄港地観光では、琉球の伝統染織工房「首里琉染」でのサンゴ染め体験もご用意しています。これは、日本を代表する染色作家にして工房の創業者でもある山岡古都が考案した独自の技法で、全国でもここでしか体験できないもの。さまざまなサンゴの化石を組み合わせ、タンポと呼ばれる染め道具を使って、自分だけのサンゴ柄Tシャツやトートバッグなどを創作できます。
また、各寄港地でご案内する評判のレストランでの昼食も当社ならではのおもてなし。花蓮では地元の旬の食材を使った人気の創作中国料理、台北の迎賓館ホテル「圓山大飯店」では飲茶、石垣島では石垣牛ステーキ、沖縄本島のビーチリゾートホテルでは海鮮料理をご堪能いただきます。
2つ目のコースは、横浜を出て鹿児島、福岡、韓国の慶州をめぐり、最後に長崎を終日満喫する航路です。そのうち、鹿児島、韓国、長崎の寄港地観光では、アクティブに見どころを回る「しっかり観光」と、歩くペースを抑え、徒歩移動を減らした「ゆったり観光」をご用意。お客さま1人ひとりの体力や観光内容のお好みなどに合わせて、自由にお選びいただけます。
クイーン・エリザベス初寄港となる福岡でご案内するのが「河内藤園」。今回訪れる5月上旬は、22種類の藤の花が咲くベストシーズン。なかでも最大の見どころは、約1,000坪もの広さの大藤棚、そして、長さ約110メートルと約80メートルの2つの藤のトンネルです。まるで天空から紫、白、ピンクなどの花房が無数に降るかのような大空間は、息を呑むほどに幻想的です。
長崎でご案内する軍艦島は、日本の近代化を支えた海底炭鉱の島。最盛期の1960年代には、南北約480メートル、東西約160メートルの小さな島に5,300人ほどの人が住み、学校や病院、神社、派出所、映画館なども揃う1つの都市として機能していました。1974年の閉山で島が無人となったあとも、当時の町並みがそのまま廃墟として残存。そんな60年以上前の繁栄を彷彿とさせる世界遺産を、島に上陸して間近でご覧いただけます。
また、寄港地での昼食は、こちらのコースも船を離れ、地元でも評判のレストランへ。鹿児島では伝統のさつま郷土料理、福岡では地元産の旬の食材にこだわった会席料理、そして長崎では老舗の本格料亭旅館で人気の卓袱(しっぽく)料理をお召しあがりいただきます。